オー!ファーザー

著者 : 伊坂幸太郎

• 新潮社 (2010年3月1日発売)

作品紹介・あらすじ

みんな、俺の話を聞いたら尊敬したくなるよ。我が家は、六人家族で大変なんだ。そんなのは珍しくない?いや、そうじゃないんだ、母一人、子一人なのはいいとして、父親が四人もいるんだよ。しかも、みんなどこか変わっていて。俺は普通の高校生で、ごく普通に生活していたいだけなのに。そして、今回、変な事件に巻き込まれて-。

感想・レビュー・書評

[bookmatsuさんの感想 · 2024年4月25日]

現実的ではない設定も、子どもを思う父さん達の愛情が溢れる作品で、いいなと思う。
ゴールデンランバーの一つ前の作品だそうだが、今回も楽しませてもらいました。
幸太郎という名前がいいなとも思うこの頃、24/4/25

[わいさんの感想 · 2024年3月20日]

物騒な事件に巻き込まれても、いつも余裕のある人物が1人でもいるから、伊坂幸太郎先生の物語は安心して読めるなと思う。全員が狼狽しているような状況が少しでもあるときっと行き詰まって読むのを辞めてしまうと思う。今回の話も個性豊かな4人の父に冷静で頭が良く、世間を達観しているが、高校生らしさもしっかりある由紀夫というスパイスが加わる事で物語を目の前で見ているようで面白かった。読み終わって楽しかったという感情が残った。

[sonica00さんの感想 · 2024年3月4日]

再読。
楽しかった。
手旗信号のところだけ覚えていて、そうそうこれこれ！と嬉しくなった。
由紀夫君の冒険、伊坂節で読めてよかった。また忘れた頃に読みたい。

[ナミさんの感想 · 2024年2月24日]

こんな4人のお父さんがいたら、どんなに心強いことだろう。ユーモアたっぷりで先が気になる展開で最後まで楽しめる作品だった。　

[まみさんの感想 · 2023年12月8日]

それぞれのお父さんのキャラクターが個性的で、わちゃわちゃと賑やかで楽しい。
自分もそうだけれど、子どもは親に周りの脅威から守られている、ということに中々気づけなくて、由紀夫が物語を通してそれに気づいていく過程が見えてよかった。
現実では、お父さんが4人なんて複雑な事情に出逢うことはそうないけれど、それぞれのお父さんの愛が伝わってくる素敵なお話だと思った。

[桃山学院大学附属図書館さんの感想 · 2023年11月21日]

桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/737417

[らっかーさんの感想 · 2023年11月20日]

伊坂作品の、突飛な設定でも「そんなもんじゃない？」って感じで最後まで進んでく感じが良い。

[ハルめめさんの感想 · 2023年10月24日]

４人の父親がいる少年のお話。題材的にだらしなくなりそうだが、明るく爽やかな作品。お父さんのキャラの立っていて棲み分けが良くできている。なんかジーンとうるっとした。

[風羅坊さんの感想 · 2023年9月10日]

4人のお父さんと息子の物語
個性的なお父さんに教育され成長していく
勉強もスポーツも女性にもモテる息子
知事選挙　監禁　クイズ番組　手旗信号
元プロ野球選手

[so-kenさんの感想 · 2023年6月3日]

個性豊かな父親4人と真面目で愛想がない息子のお話です。後半は前半の伏線が回収され、盛り上がるので、是非読んでみてください。

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。