四度目の氷河期

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104689033

感想・レビュー・書評

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  • ワタル、思い込みが激しすぎだよ。
    自分の父親がクロマニヨン人だと思っちゃうなんて。
    母親の職業なんかも関係してくるんだろうけど、それにしてもぶっ飛びすぎ。

  • シングルマザーの研究者の母を持つ
    「ぼく」の青春物語

    自分は特別だと思う時期は
    誰にでもある

    自分だけが
    何かの運命を背負って生まれ
    幸も不幸も
    おこること全てが
    特別と感じている自分がいる

    自分だけは特別だと
    自分だけは違うと
    特別の人生を歩んでいると

    普通を受け入れるなんて
    あきらめることでしかない

    それがいつか
    普通を受け入れることが
    安心に変わる

    受け入れることは
    あきらめることではなく
    自分自身を見つめ
    認めること

    自分自身を受け入れることで
    人はさらに成長し
    運命ではなく
    自分自身で
    人生を歩みはじめるのかもしれない

  • 2010年4月

  • 期待しすぎた・・・
    面白い部分もあったが私の好みではなかった

  • 自分の父親はクロマニヨン人と思いこんだ少年の成長を描く青春ストーリー。
    石器作りなどクロマニヨン人として生きようとするエピソードは楽しかったが次第にクロマニヨン人的な話はなりを潜め、普通の青春話というかんじで、なんかフォレスト・ガンプっぽい。
    恋人のサチはもっと若い頃の広末涼子が合っている気がする。

  • これは少年の成長物語といえばいいかな。最初はすっかり思い込みに騙されて、SFかと思ってしまったのだけれど(苦笑)。自分の存在意義などを考える、自分探しの小説、ともいえるかもしれない。
    かなり印象に残った言葉、「人類はみんな宿題を片付けないまま、永遠に夏が続くと信じこんでいる」……なかなか考えさせられます。たしかに、片付けてないよなあ……ちょっとせつない気分。

  • 少年の成長記。「ンボボ」なんていってばかりのあたりでは、読み進めるのがやになってしまいそうだったが、成長、成長。厳しい環境の少年だけど、成長での変化は共通。丁寧に描かれていてよかった。最後がちょっとドラマドラマしちゃったかしらね。

  • 非嫡出子として父親を知らずに生まれた男の子が自分のアイデンティティを求めて摸索するうちに、あることに気づく。僕の父親はクロマニヨン人ではないか?
    ラストはちょっとどうかなぁと思ってしまいましたが、全体としては青春小説として面白いと思いました。登場人物もそれぞれ魅力的です。

  • 20091027
    自分も小さい頃、幼い主人公と似た感じを抱いていたことがあったので、共感したような気がした。

  • 田舎の町に暮らす僕の父親は「クロマニヨン人」

    人との違いを思い知らされて生きてきた主人公が、自分も65億分の1の存在にすぎないと理解するクロニクルストーリー。

    すごく面白いというわけではないけれど、「泣ける」本として紹介されそうな本でした。
    これはこの本自体のせいではないけれど。

    この人の話、イマイチ泣けるほどの事は描いていないような。
    いつも「ふーん、そっか」という軽い読了感。
    ただ、淡々と読み続けさせる力量はあると思う。

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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