- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104691012
感想・レビュー・書評
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88ページまで
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“イクメン”という言葉を聞いたことがない人は少ないのではないでしょうか。育児=女性の仕事という認識が少しずつやわらぎ、今は男性も育児に参加するのがあたりまえの時代。この小説はそんな”イクメン”たちの奮闘記です。お父さんだってお母さんに負けないくらい子どもを愛しているのです・・が、まさかそんな行動に!?
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★2.5
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ひさびさの川端作品。ふにゅう、やわらかいいい響き。
「ゆすきくんとゆすあしちゃん」があったかくてとてもすきです。
なんとなく『ペンギン・ハイウェイ』を彷彿とさせられながら読んだ。 -
どの短編も面白かったけど、特に「ふにゅう」と「ぎんやんま再配置プロジェクト」が個人的には面白かったかな。「ふにゅう」は、子どもの夜泣きがひどいとき、父乳があれば便利なのに~、と自分も思ったことがあり、思わず共感してしまった。他の話も育児に奮闘し、家族と一緒に成長していく父親の姿に勇気づけられた。もっとこの手の「イクメン小説」が増え、1つのジャンルとして確立しないかな。
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育児をする男性が主人公の短編集。
ふにゅうは漢字にすると「父乳」。主人公が母乳ならぬふにゅうが出ることを切望し、実行に移す様が面白かった。 -
2010/10/17 タイトル借り。ふにゅうとしたくまのぬいぐるみかと思ったら違った。テーマがいまの気分というのもあるけど、連作という形式がしっくりくる。
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何だか愛らしいタイトルだと思ったら「ふにゅう」は「父乳」だと知って、一気に脱力。
父親の目線から見る子ども達の姿や育児の様子は、とても新鮮。
どの話も一生懸命に子育てをする父親の姿にクスリと笑って、でもそのあまりに真剣な姿にいつしか笑っていられなくなる。
子育てに協力的で子ども達の事を心から愛してくれる、こんな旦那さん素敵だな。さすがに父乳出されたら、ちょっと困るけど。
なかでも「ギンヤンマ、再配置プロジェクト」が良かった。
暗闇にこもって、幼い子ども二人を抱きしめる父親の姿が、何かもうやり切れない。
「右腕には夏樹の温もり。今も覚えている幼い頃の痛み。
左腕にはめいの温もり。切ないくらい愛しい感情の塊。
全部ひっくるめて自分が蛹になったみたいだった。」 -
男性の子育てをテーマにした作品。ふにゅう、というタイトルにウケて読んでたら終盤切なくなった。でもこんなお父さん居たら可愛いと思う。ここまで一生懸命になってくれたら泣ける。