いつか響く足音

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 236
感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104711048

感想・レビュー・書評

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  • そこそこ薄暗くて生々しい

  • 2021.10.10 読了


    昔は人がいっぱいだった団地に住む
    何人かの話。

    連作短編になっていて、
    それぞれの視点で物語が進み、交錯する。

    いろんな人生があり、ここにいる。


  • *「家族」のかたちが見えればいいのに。壊れはじめたら、すぐに分かるから。借金まみれのキャバクラ嬢。猫の集会を探し求めるカメラマン。夫が死んだ日のことを忘れられない未亡人…ひとりぼっちの人生がはじまった、それぞれの分岐点。著者会心の傑作連作集*

    面白かったー!
    一見、優しくて善意ある人々が実は…と言う展開が良かった。
    各々が抱える不幸や不運や自業自得を淡々と受け入れ、消化しつつ、その上でゆるやかな優しさを他者に向けられる登場人物たち。善悪混合、きれいごとだけではないのに、良きものを見せてもらったお話たちでした。

  • 柴田よしきさんの短編集。

    【家族】をテーマにした6つの短編とエピローグで構成された連作集です。

    借金まみれのキャバクラ嬢、猫の集会を探し求めるカメラマン、夫が死んだ日のことを忘れられない未亡人…etc

    それぞれの人物の描写が巧みで自然に物語の中に入って行けました。

    連作集ですが、短編としても楽しめ、奥が深い作品に仕上がっています。

    1人1人の孤独・寂しさの中でも、何故かしらこの団地に暮らす人と人との繋がりで、どこかほっとする優しさ・安らぎを感じられて読後感も良かったです。

  • 寂れたニュータウンの団地に住む人々。ブラック金融から借金して、取り立てから夜逃げした絵里は友人の朱美を頼ってこの団地に転がり込んできた。そこで知り合った人々は、それぞれひとりにならざるを得ない過去があった…。
    上手く行かない人生、愛する人との別れなど、辛い出来事が多いけど、誰も恨まず妬まず淡々と生きている人たちが妙に清々しい。古臭い近所付き合いの団地が羨ましく感じる。

  • 読みやすくて面白かった。

  • 2016.12.12
    家族、生まれたちを思い起こさせる内容でした。

  • 昭和な雰囲気の団地が舞台。どの部屋にも、それぞれの人が住みそれぞれのドラマがある。なんか寂しいような、つながっているような絶望と希望を感じた。

  • 安定の柴田よしきさん(^^)

    よしきさんの本は事件性のあるものも多いので、最初の子(名前忘れた)の章から、もうどんな事件になるのかと! 思っちゃいましたが(笑)
    団地に住む人達ひとりひとりの人生にフォーカスした、ちょこっと物悲しく、胸がホワ~と暖かくなったお話でした。
    「人生いろいろあるよね」みたいな…(笑)

  • 借りたものは返さないと。

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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