- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105056315
作品紹介・あらすじ
性を抑圧する闘争だった毛沢東の文化大革命から、「開放」政策の下、百花斉放に欲望が咲き乱れる二十一世紀まで。現代中国の秘部を初公開。
感想・レビュー・書評
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中国人の書く、中国のエロ。
国家主導で”エロ”を抑圧していた毛沢東時代、中国人はどのような性生活を送っていたのかや、現代中国における風俗や性サービス事業の実態、儒教や道教がもたらしたSEXに対する価値観などと言った盛りだくさんの内容。
ちょこちょこ中国に伝わる性ジョークや小話を挟んでくれるのが面白いと感じた。
この本が出たのは2007年ということで、最新の性事情として書かれた内容も、既に古くなっているものも多いと思う。
近年のネットの発達は凄まじく、ここ日本でも男女の出会い方からセックスの楽しみ方まで、ありとあらゆる情報が溢れ、そして多様化していっている。
エロは国境を越えるとはいうが、実際のところセックスや恋愛の思想というのは、その国や地域の歴史や風習によって大きく変わってくるようだ。
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内容(「BOOK」データベースより)
性を抑圧する闘争だった毛沢東の文化大革命から、「開放」政策の下、百花斉放に欲望が咲き乱れる二十一世紀まで。現代中国の秘部を初公開。 -
著者は1955年上海の生まれ。著者の若い時代の恋愛や性事情は著者の体験とかかわって迫るものがあり、面白く読める。たとえば、学内の恋愛、外国人との結婚、離婚できない事情等はぼく自身その時代に中国にいたからよくわかる。女性が当時生理用のナプキン(当時は衛生紙と言った。今は衛生巾といってでトイレットぺーパーと区別する)を配給でもらうためには先月使用したものをもっていかなければならなかったというのはすさまじい。勝手に妊娠してはいけなかったからだ。確かに、最近のことを紹介したあたりはいろいろわかって便利ではあるし、興味もそそるが今一迫力に欠ける。