百年の孤独: Obras de Garci´a Ma´rquez1967 (Obra de Garc´ia M´arquez)

著者 : ガブリエルガルシア=マルケス 鼓直

• 新潮社 (2006年12月20日発売)

感想・レビュー・書評

[タテヨコさんの感想 · 2015年1月12日]

全てはespejismoのようであり、ぼやけたもやの向こうにいるみたい。

[shiro14さんの感想 · 2014年12月22日]

元々カタカナの名前が覚えられない質のため、読み始めはなかなかとっつきにくかった。最初の家系図に何度も戻りながら読み進めていくと、いつの間にか没頭していた。いつも厚めの本を読むときは、やっと全体の1/10進んだとか、残りページを数えて気の遠くなるような気分になる自分だが、この本に限ってはまったく異例だった。登場人物の全員がそれぞれ魅力的な(時に猥雑な)ストーリーをもっていて、惹きつけられてしまった。構成は素晴らしいものだが、登場人物の俗っぽさがなんともいえない。ウルスラの気高い精神と、厄介者揃いのブエンディアの血のバランスが偏り過ぎていて、諸行無常の思いだった。

[empiricalさんの感想 · 2014年10月4日]

読みはじめてしばらくは意味が解らなかった。圧倒的な内容の荒唐無稽さと非現実感で、筋書きに意味がないのじゃないかと勘ぐったが、読み進めていくとそういうわけでもないらしい。一文一文が寓話のような内容的広がりを持ち、読みづらいのだけど、ちゃんと読めば、またその場合に限り分かるように書いてるのかなどと思った。そんなわけで読むのに非常にエネルギーがいる本。
最後、物語が収束していき、自己完結的に幕を下ろすくだりは面白い。複雑化した局面が人物がフェードアウトし、最後アウレリャノだけになるというのは、将棋の煙詰を見ているようだ。

しばらくしたら、もう一度読まないといけないなと思う。

[izumimicchiさんの感想 · 2014年9月23日]

気の遠くなるような混沌、恐ろしいほどの血の繰り返し。

[tp-nicさんの感想 · 2014年8月29日]

文庫化してくれー

[本読み＠スターピークさんの感想 · 2014年7月12日]

　重厚な物語であった。
　文章の密度が濃いので、いつもよりページを繰るのが遅くなって読了に時間を要した。何度も巻頭のブエンディア家家系図を見返しながら読み進めた。細切れの時間で読み進めていたのでストーリーを追い切らなかった感も残った。今の自分の読書能力では、よさがわからない部分もあるので、とりあえず評価は星4つとした。

　やはり世の中は女性で回っている。日常生活を切り盛りし家庭を守っていく女性たち。そんなことには目もくれずに（目に入らずに）、自分の趣味や思想、情事にのめりこんでいく性懲りもない男たち。この基本的な構造は、いつの世もいつの時代も変わらないのではないか。折から東京都議会や国会でのいわゆる「セクハラやじ」が話題となり問題視されているが、このような現代を席巻しているアメリカ的価値観では片づけられない部分が、人間には、男と女には存在するのではないかと思う。

　この本を手に取ったきっかけは、作者のガルシア・マルケス氏が死去したとの新聞報道に触れ、ノーベル文学賞作家の代表的作品であることを知ったからである。
　是非再読したいが、自分の読書人生、まだまだ読みたい本がたくさんある。だれかのレビューにあったが、「一生もの」の作品といっても過言ではないので、再読候補作品の最有力としておきたい。

[soraさんの感想 · 2014年6月19日]

繰り返し。街、あるいは一族の盛衰。

[schazzieさんの感想 · 2014年6月7日]

日々孤独で、人間は結局ひとりぼっちであるとすでに知っている身にとっては、登場人物それぞれの孤独について改めて述べる事はないが、マルケスらしい次から次へと言葉が溢れ出てくるような文体には感嘆。あれだけ登場人物が多く、しかも同じ名前ばかり出て来るにも関わらず、混乱を招かない技術にも驚く。個人的に、ノーベル賞に値するのはマルケスとスタインベックだけだと思う。

[de38さんの感想 · 2014年6月6日]

何世代にも渡る壮大な物語。これぞ文学。

[yasoimoさんの感想 · 2014年5月31日]

同じ名前の登場人物間で、視点が切り替わりながら物語りは進みます。主観的な事実が交錯しつつ、仮想都市マコンドを描かれています。とても読みにくい一冊だと思いました。