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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
買ってからかなり経ってからの、久しぶりのポール・オースター。淡々とドライな感じで進んでいくストーリーにはまり、あっという間に読み終えてしまった。ラストの締め方がかなり余韻が残るけど、何かの作品でポッツのその後が出てきそう。
主人公ナッシュは、30年以上も音信不通だった父の死によって、突然20万ドルもの遺産を受け継ぐ。 しかし 時すでに遅く、妻は家を飛び出し、一人娘は兄夫婦の家に馴染んだ後だった。 居場所を失い、消防士の職も自ら捨て、赤いサーブに乗って「アメリカじゅうを行ったり来たり」するナッシュ。人生の現実感をすっかり失った頃、彼はジャック・ポッツィという青年に出会う。 出会いの果てにあるのは、人生の再... 続きを読む »
私にとって初めてのオースター作品。当時名前も知らず古本屋で装丁とタイトルに惹かれて手に取った一冊だった。これが読んでみてびっくり、歯切れが良くて抑えが利いた独特の文体、決して語りすぎず、そのリズムでぐいぐい引き込まれていきました。すべてを投げうってサーブに乗ってアメリカ大陸を疾走する主人公、このまま突っ走るのかと思いきや突如動きの停止した不思議な世界に迷い込む。あり得ないようなストーリーなのにこのリアリティはなんだ!こんな話を書くアメリカ人がいたんだ、と関心しました。その後多くのオースター作品を読みましたが、これは今でも好きな一冊です。
語られている内容に、ものすごい起伏があるとは感じられないのに(仕事やめて車でハイウェイ走り続けて、全財産を賭けでスって、ていうえらい展開なのに)引き込まれる運びのうまさ
自分の人生を壊してしまいたい、という衝動にぶつかったときに、人はどうするか?という疾走
読後に何も得た気はしないのに、かなりおもしろかった
濃厚で惹き付けられた。でも、あーだこーだ先を勘ぐる癖がついちゃったのか、しっかり物語に集中できなかったような気がする。
それぞれの出来事がシンボル化されていて、一つの神話みたい。
神話だから、これはどこででも起きうるおはなし。
以前読んだはずなのに、ほとんど内容を忘れていた一冊。「ムーン・パレス」的な、リアルな(不条理でも)あくまで現実世界の出来事として語られるストーリーに、NY三部作的な、とことん不条理で実体感のない不透明さがずっとつきまとう、ある意味とてもオースターらしいオースター作品。前半、主人公が超高速でアメリカ中を駆け抜けている間はストーリーの展開は止まっており、主人公が動きを止めて「壁」と向き合う瞬間から止め... 続きを読む »
ずいぶん以前に買って積んでいた本。すっとおさまるような話でないものを久しぶりに読んだ。予想を裏切り解釈を拒み解答を与えず、でも惹きつける。
2009.03. 表紙と裏表紙がいいよ。なんだかリズムが良くて、ついつい続きを読んでしまう。子どもの頃読んだ「穴」という小説を思い出した、後半部でね。
「人と人の関係で、どこまで信じていいの、どこで線を引けばいいのって悩ます場面がたくさん出てきて、なんとも考えさせられる本でした。 」/いい人なのか悪い人なのか結局分からないし、謎も謎のままで終わってしまうし、白黒つける・線引きするっていうことの本質的な不可能性を感じた。/舞台版の旧キャストは小栗くんとか。ナイスキャスティングとしか言いようがない。圭くんへの違和感が解決。
装丁がきれいだったんで借りて読みました。
どこかで見たようなタイトルだなあと思ったら、吉野朔実さんが『お母さんは赤毛のアンが大好き』の中で好きだと書いてました。
面白いというよりは、単に好き嫌いで評価が分かれるお話かも。
私は好きです。
てか、前半のナッシュの行動はなんかとてもよくわかるよ・・・。
すべてを投げ出し、あてもなく彷徨った。傷だらけのギャンブラーに出会うまで―。現代アメリカ文学の旗手オースターの、エッセンスと魅力あふれる傑作長編。
すべてを投げ出し、あてもなく彷徨った。傷だらけのギャンブラーに
出会うまで―。現代アメリカ文学の旗手オースターの、エッセンスと
魅力あふれる傑作長編。
ごめんなさい、ジャケ買い。というかタイトル買い。
でも、このタイトルにグッてくる人には、とりあえずおすすめしてしまいたい一冊。はまるよ。
序章から結末まで同じ濃度で突き抜けた印象。
ナッシュ達が関わる石壁の重苦しさを、ポーカーや赤い車・大金といった要素が引き立てており、タイトルにある「偶然の音楽」といった軽やかなイメージとは内容が結びつかなかった。が、読んでよかったし他も読みたいといえばそうだが、なぜそう思うのか、それが明確にわからない。ナッシュという主人公の若い相棒を制御する手際・事務的な面での思慮深さ・時たま起こす底抜けに邪気のない思いつきのような言動..。割と統一感がないのだがそれでいて彼の心の動きが読みにくいということもない。むしろ読みやすい。なのでよくわからない。よくわからないからもっとわかりたいと思うのか?断言できるのは、装丁がよいこと。途中まで積み上げられている石壁に、トランプでできた輪の中で走り続ける赤い荷車。ここまで小説の中身をシンプルに、且つ意味深く示唆した装丁をわたしは知らない。
ポール・オースターならこの人と言われる、柴田元幸氏の翻訳はいつもながらの名調子。元消防士の主人公ジム・ナッシュは、妻に逃げられ、疎遠だった父も鬼籍に入った。父の遺産を手に新車を買い、あてのない旅に出る。ここまでなら他のロード・ムービー的な小説と変わりないが、旅が終わった時点からドラマの本質がスタートする。金が底を突くようになったところで、ギャンブラーと知り合い、ひと山当てようともくろんだナッシュだが、思惑ははずれ、ついには借金苦に陥る。二転、三転するドラマの展開の中、静謐さを醸し出すオースターの独特の文章タッチがここでも存分に楽しめる。(新元良一)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.
偶然や運命論を信じるようなアフォな女はすぐ『ポール・オースターが好き』とか言いやがる。なので私も言ってやる。彼の著作のなかで一番好き。
後半、相棒が消えてから物語が失速しちゃうのが残念。書き飽きたか。
柴田元幸氏の翻訳が品がよすぎてポッツイの魅力がぜんぜん出ていない。
彼の翻訳はとても評判がいいし確かに尊敬するが、
いつも物足りなさを感じてしまうのは、私だけだろうか。日本未公開だったけど、映画もかなり好きです。






