- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105217075
作品紹介・あらすじ
俺はけだもの同然、人間の形をしたゼロだった。師匠に拾われ、誰一人なしえなかったことをやってのけた。各地を巡業し、人々を魅了した…。20年代を背景に"空飛ぶ少年"の飛翔と落下の半生を描く、ポール・オースターのアメリカン・ファンタジー。
感想・レビュー・書評
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めちゃくちゃおもしろい
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ピリッと辛いファンタジー、ポール・オースターが描く、普通じゃない成長ストーリー。空を飛ぶマジカルと、アメリカのリアリティ。
人生のどの場面が一番幸せかなんて振り返らなければわからない。 -
こういう親じゃない人に育てられる話大好き。
人生のピークみたいなものがどこに来るか自分で選べたものじゃないけど、それが初期だとそこからの人生の長いこと長いこと。 -
空を飛ぶ、落ちる。もう一回飛ぶ。
金銭的・肉体的・精神的に「飛ぶ」「落ちる」が延々と繰り返される物語です。
飛べたら何をするか。
悪人をやっつけるスーパーマンとは違う形で、自分と他人の人生の一部を救おうと考え、行動した師匠。
主人公とは違って、どこまでも自己犠牲的精神を貫く、オースターの中では一番好きなキャラクターです。 -
久しぶりに読んだポール・オースター。これまでに読んだ作品とは感触が違ったけど、これはこれで好き
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「空を飛ぶ」「水の上を歩く」というありえない話が、本当にありそうに思えてくるから不思議。悪ガキを弟子として見出したマスターとの修行、ステージでの空中歩行披露、不思議な能力が消えてからの日々、その後の展開もマフィアになったり・・・と、ぐいぐい物語に引っ張られる。
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物語として面白いのだが、
ポール・オースターらしさをあまり感じなかった。
諦めるな人生、生きろ、ということなのか?
ファンタジー色の濃い成長物語。 -
ポール・オースターの小説の中でこれはとても異色なもの。
表紙を見て子供向け?と思ったのですが、充分大人向けでした。笑いあり涙ありでページをめくる手が止まらない。登場人物の魅力的なことっていったら!! -
2003/4/13読了