本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106002991
感想・レビュー・書評
-
・恐らくこのような政教一致は、国政が家族から村落へ、村落から国家公共体へと拡大発展するにつれて、宗教もまた家族の祭りから国家公共の祭りへと拡大されていくのと相互随伴の形でごく自然に形成されたと想像することもできるだろう。
・食卓の話題として政治と宗教は避ける方がいいとされている。
・かわききったのどをうるおすための冷たい水をいっぱい容れたコップが目の前におかれたときにはっきり認めることができるだろう。つまり私たちは渇の生理的な苦しみのうちにあるのだけれども、これが癒されようとするのを知って、その期待で喜悦するという心理情態にあるのを見ることができるからである。そしてなおこの種の混合と矛盾は、例えば悲劇の観客が泣きながら同時に会館を味わっているという事実、あるいは喜劇の見物に、われわれは抱腹絶倒の笑いで喜んでいるけれども、この笑いの根底にあるものは、むしろ劣等感に悩まされる日ごろの心理であることが指摘されたりしている。
・アリストテレスの著作集のうちに「夢占いについて」と題する小片が含まれている。~この小論文のうちに、人が夢に見るものは実際に起こってくる事柄の原因なのか、それとも合図なのか、それとも両者はたまたまいっしょに落ち合っただけのモノなのかというようなことの問われているのを見つける。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示