- Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106022210
作品紹介・あらすじ
作品を貫く世界観や言葉づかいの秘密を、自然観察者・賢治の視点から鮮やかに読み解く。37年の短い生涯の舞台・岩手を撮り続ける写真家の名ショットを満載。「秘められた恋」の真実も、新証言によってついに明らかに!現地特別取材:重松清氏による鎮魂のサハリン紀行エッセイ収録。
感想・レビュー・書評
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裕福な家の長男。
岩手・花巻の自然の中で生まれ育つ。
結核。
恋愛があった。
新しい発見。
写真が美しい。 -
帯に書かれている重松さんの言葉「宮澤賢治なら、この震災の被災者にどんな言葉を手向けるだろう」が考えさせられる。「人の喜びを自分の如く喜び、人の苦痛を共に分かち合える」そんな人間の言葉をわしには思い浮かぶことはできない。 祈りのように思う。願わない。願いは善悪関係なくそれは欲望だから。どれだけ「善」であろうと欲するものは
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明治の三陸大津波の年に生まれ、昭和の三陸大津波の年にその生涯を閉じた宮沢賢治。彼に関する本を平成の三陸大津波の年に読むのは何かの縁でしょうかも。
自然を冷静に観察する目をもった彼だから、自然の驚異も冷静に受け取めることが出来るのでしょうか。
最後のページに三陸鉄道島越駅にある詩碑の写真。駅舎も含め一帯が津波に流された中、詩碑だけが力強く残っています。これが彼の力強さなのでしょう。雨ニモマケズ、風ニモマケズ、津波にも。
写真も綺麗です。ゆっくりとした時間の中で、お茶でも飲みながら読むと気持ち良い本です。 -
賢治の生涯や、自然へのまなざしを解説。
最愛の妹を偲びつつサハリンを旅した賢治の足取りを、重松清がたどる。その直前まで三陸地方の「生活のなきがら」の中を歩いており、賢治が『銀河鉄道の夜』の着想を得たともされる地に立ち、「宮澤賢治なら、この震災の被災者にどんな言葉を手向けるのだろう」と問う。
(「週刊朝日」 2011/9/23) -
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重松清ファン必見!
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