懐かしいお菓子: 武井武雄の『日本郷土菓子図譜』を味わう (とんぼの本)
- 新潮社 (2020年1月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106022913
作品紹介・あらすじ
密かに遺された、世界一おいしそうな絵。素朴でかわいいお菓子尽くし! 大人も子供もみんな大好きだった、甘くてやさしい味の、あの饅頭、煎餅、羊羹……。昭和の人気童画家が密かに綴り、戦火を逃れた奇跡の図譜から、各地で長く愛されてきたお菓子の絵全169点を一挙公開。水彩画としても秀逸、和菓子の記録としても第一級資料となる貴重な一冊。
感想・レビュー・書評
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武井武雄の私家本「日本郷土菓子図譜」(三冊の和綴じ本)の
お菓子の水彩スケッチ169点を一挙公開。
第一巻 第二巻 第三巻・・・それぞれのスケッチをカラーで紹介。
合間に鼎談やエッセイ、武井武雄の紹介等の文。
今、食べられるお菓子のガイド。
「日本郷土菓子図譜」地方分布リスト。
武井武雄「日本郷土菓子図譜」索引リスト有り。
昭和11年から約20年、戦前~戦後にわたって、
童画家の武井武雄が日本全国の、知人等から送られた、
又は自ら求めた郷土菓子を記録した画帳「日本郷土菓子図譜」の
水彩スケッチ169点を紹介した本です。
幾つかの郷土菓子の研究書で紹介されていた、私家本。
和綴じ本に直接水彩で描いてあって、現在は美術館所蔵。
それが今、こうして書籍化されるとは、なんとも眼福。
影つけ等、再現力が緻密でありながら、柔らかく優しい色彩。
お菓子が美味しそうに表現されているところも素晴らしい。
反面、辛口な味の評価があるのも、面白かったです。
かつてこんな郷土菓子があったという記録は貴重なもの。
また、現存する郷土菓子の絵と巻末の写真を見比べると、
ほとんど変わっていないのにも、驚きました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
童画家の武井武雄が遺したお菓子のスケッチ3冊。
パッケージとお菓子のカラースケッチに、お菓子の説明といつ誰にいただいたかなどが和綴じの冊子の見開きに1点づつ描かれているという。
なんともステキな絵日記のようだ。 -
「味はまづい」とか素直な感想が書いてあって、その横にそのお菓子をくれた人のお名前が書いてあるのでちょっとドキドキしてしまった
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「コドモノクニ」などで活躍した人気童画家が、戦前戦後にかけて描き続けた、お菓子の画帳。その全169の郷土菓子を一挙公開。水彩画のやさしいタッチで描かれたお菓子は、見るだけでおいしそう。更に嬉しいことに、今も食べられるお菓子の情報も掲載されています。
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<閲覧スタッフより>
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所在記号:588.36||ハン
資料番号:10254250
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