- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106102868
感想・レビュー・書評
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アメリカの弁護士の思考法を紹介したもの。
日本とアメリカの法制度・慣習などの違いから、アメリカの弁護士が日常の業務で物事をどのように考えているかまとめられている。
アメリカでは「法は作っていくもの」という観念の下、法解釈が変えられる土壌があるために、アメリカの弁護士は、法解釈を自分サイドに有利な方向に読み替えて、それを論理的に主張していくスタイルをとる。そのため、法が事実にどのように適用されるかではなくて、事実に照らして、法の解釈を自ら作り上げていくとのこと。なので過去の判例を否定するなんてことも結構ある。
大事なのは「事実の見極め」と「自分の方の解釈を説得させるための論理構築」。日常のコミュニケーションでの基本スキルに集約される。
日米の法制度の違いから、アメリカの弁護士の思考法を照らす本書の構成は理解できるのだが、単純にアメリカの法制度の紹介にとどまる箇所が結構ある。3章、6章なんかは特にそう。なので「だから?」という疑問が読んでいる中で何度も出てきた。 -
人民(陪審員)が地域の目となって、サービスを監視しているアメリカの姿は羨ましく感じました。陪審員制度に色々感じることもありましたが、この本で少し考え方が変えられたかも。
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アメリカの弁護士が、何を武器に裁判を闘うかを教えてくれる。
根底にある「政府は法を悪用する」という前提は、いよいよ日本でも必要になってしまった感がある。 -
「思考パターンのキーポイントは一つは、事実が先にあることだ」
ものごとをシンプルにとらえる思考法のお話。
タイトルの通り、法律関係の話が中心ではあるが、むしろ制度や仕組みの話はあまり載っておらず、大半を占めるのは、アメリカの弁護士が実際に行う ”思考のプロセス” の話が多い。
この方面とはまったく無関係な自分でも参考になるものが多かった。
アメリカは、”起訴の国”というイメージが強いが、また違った角度からアメリカを眺めることができる。
コーヒーこぼして5千万円事件の真相が… -
ロジックで事象を整理し、パターン認識する地頭の良さこそロイヤーの条件ということか。