信念を貫く (新潮新書 355)

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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106103551

感想・レビュー・書評

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  • ワールドシリーズ優勝、そしてエンゼルスへの移籍までの心情を本人が語る。
    野球選手のキャリアが終わりに近づき、けが・手術と大変な状況も包み隠さず書かれているが、その中に流れている

    「野球が好き」

    が、一番なのかもしれない。

  • 不動心に続き、二冊目。メンタルの強さ、そして謙虚さ。松井の成功の秘訣はこの二つの言葉に集約されると思う。本を読んでから、心から尊敬している。

    ・心→行動、行動→習慣、習慣→人格、人格→運命
    ・自分は調子が良くて試合に出たい。でも監督が自分を選ばない。自分を主体にするか、チームを主体にするかで、簡単にクリアできる問題。
    ・僕の知ってる一流の人たちは、今できる最高のパフォーマンスを心がけている。自分が歴史を作るとか、大それた事は考えていない。
    ・自分にコントロールできることと、できないこと。前者には全力を尽くし、後者は気にしない。:これ重要。実生活に応用可


    2010年9月2日 読了43(36)

  • 彼のチームに対する姿勢、野球に対する心構え、スランプ時の思考法、それら全てが仕事にも当てはまる金言です。尊敬する人物からのメッセージはビジネス書の何倍も重みがあります。

  • 高校時代から順調な野球人生だったゴジラ松井に起こった突然のケガ。復帰しても、その治療のため適度な休養も必要となる。毎試合出場を目標にしている彼にとって、「欠場」というのは、大きなショックだったろう。

    それでも松井はチームのことを考え、自分はチームにとってのパーツの一つだという意識を忘れない。だからこそ、レギュラーが保証されなくなっても腐ることなくベストを尽くし、その結果、ワールドチャンピオン、ワールドシリーズMVPという栄冠を手にした。

    そして、ヤンキースとニューヨークに賛辞を送り、新チームへと移籍。

    礼に始まり、礼に終わる態度、妻を表には出さない気遣い。この人は古き良き日本人だなと思う。

  • 彼のチームに対する姿勢、野球に対する心構え、スランプ時の思考法、それら全てが仕事にも当てはまる金言です。尊敬する人物からのメッセージはビジネス書の何倍も重みがあります。

  • (01.24.2017)

    個人的には『不動心』の方が良かった。だけど、この本もすごく心に残る箇所がいくつもあった。どんな状況においても常に平常心で、努力を積み重ねていけば、人生の道が開かれるのかな、と読みながら思った。ますます松井秀喜という人物が好きになった。

  • 随所に松井さんの人生観が読み取れ、興味深い内容だった。松井さんは万人が認める人生の成功者だと思う。人とのつながりを大切にする人が人生で成功するのだろうという印象が強く心に残った。

  • 不動心のレビューでも書きましたが、「コントロールできないことにイライラしない」ことが印象に残っています。ヤンキース時代、センターを守っていて左手首を骨折した時、コントロールできること、できないことを考えながら実生活でどのようにしたのか、書かれています。
    不動心含めこの2冊に出会えたおかげで、僕は東日本大震災当日も大きなパニックにはならずに済みました。(少々の慌てふためきはありましたが)

  • 著者の信念について知りたくて読書。

    2012年シーズンは移籍先も決まらず、2か月遅れでマイナーリーグからのスタート、5月末にメジャー昇格を果たしたニュースを見て、本書を読ませてもらった。『不動心』の続編的な内容だといえる。

    著者は努力の天才と評されることがある。謙虚な人間性は、ご両親の影響が大きいと感じる。星稜高校の山下監督、長嶋茂雄元監督、トーリ監督、チームメイトに恵まれているように思われるが、著者の態度、人間性が引き寄せているのだと思う。いい師匠を求めているので、結果的に現れてくるのだと思う。

    この点は私も大いに刺激されるし、参考にさせてもらえる。

    お世話になった人や恩師に変わらぬ敬意と尊敬の念を払える人は謙虚でいられると思う。

    故長嶋亜希子さんとのエピソードは目頭が熱くなる。お世話になった人にいつまでも感謝する人間でありたいと思う。

    元チームメイトのジータ選手が調子の悪い時こそ通常と同じような態度、振る舞いをするのはメンタルヘルスマネジメントの観点からも重要な要素だと思う。いい状態を演じることが、メンタル面へいい影響を与える。

    ジョー・ディマジオをメジャーリーグの手本とした長嶋元監督。そして、その長嶋元監督を恩師として影響を受けたという著者。だから、いつでも全力でプレーするのだと思った。見に来てくれているファンのために。

    それにしても読書家と敬服する。ますます著者の品格、人間性に魅力を感じるとともに応援したくなる内容。

    読書時間:約1時間

  • [ 内容 ]
    困難にぶつかったとき、迷いが生じたとき、松井はどう考え、どう乗り越えてきたか。
    愛するニューヨークを去る決断、ワールドシリーズMVPの伏線となった一球、チームの指示に反して手術を回避した理由…野球人生で初めて直面した長く苦しい時期から世界一への道程、さらに、新天地にかける思いを、初公開エピソードを織り交ぜながら綴る。
    常にぶれない強さを支えるその思考法とは―。

    [ 目次 ]
    第1章 決して忘れない一日
    第2章 「復活」ではなく生まれ変わる
    第3章 「強い肉体」との別れ
    第4章 信じることをやめない
    第5章 世界一のファン、そして世界一の球場
    第6章 人生で一番大切なこと

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