編集者の仕事: 本の魂は細部に宿る (新潮新書 371)

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  • 新潮社
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感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106103711

感想・レビュー・書評

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  • 本作りの話を期待したが、主題は製本。しかし結局その部分も軽い紹介程度に留まっていて新規性がない。もう一歩仕事の本質に迫ってほしかった。

  • 本の各部名称や本作りの流れなどを知らない人でも分かりやすく解説してくれた本なのだが、いかんせん文章の端々から「お前らはこんなこと知らないし、気にしたことないだろ? おれは知ってるぜ?」という上から目線感がにじみ出てくるので、人によってはそこら辺に不快感を抱くかもしれない。また、実際の本作りの流れは著者の経験したものであり、若干古臭いところもあるし、出版社ごとに言葉の使い分けがまったくことなるので、あまり内容をうのみにするのもいかがなものかとは思った。

  • 編集者の仕事、というよりは、本についてのあれこれ、というかんじ。モノとしての本が好きな著者が、本について好きに語る。仕事の片手間で読んだから、時間かかった。こういうゆとりのある(?)本が出てると、それだけでいいなぁと思う。

  • 著者が引用した名言などでは、グッとくるものがありましたが、著者自身の口ぶり?書き方?がどうも生理的に受け付けないものでした。

    装丁(私はこの漢字がいいです)にしても、中身の文字の大きさにしても、自身のやり方が一番だと思っていて、他のはどうかなぁ、編集者として意識が足りないのでは?といういちいちつっかかる上から目線にイライラすることもありました^^;

    また、この本が誰に向けられたか…本文では新書はサラリーマンが電車で片手で読むかもしれないと書かれてましたが出版関連以外のサラリーマンの方はこれ読んでわかるのか疑問に思いました。
    というのも、私にとっては理解するのが難しかったからです。
    編集者として働くというのであれば、勉強も必要になり読むべきかもしれませんが、少し裏側を知ってみたいなという読者にとってはとっつきにくいものと感じました。

    著者の自己満足に尽きる本ですね。

  • 本というモノ作りの世界の紹介。
    紙の大きさや種類から、包装の種類や、フォントのサイズ、種類、さらにはページの余白やサブタイトルの大きさ、目次・巻末の作り方まで。
    職人。すごいこの業界なり、筆者なりのこだわりが強く出ている。
    自分も似た立場の者として、同じ用語使ってたり、読者には伝わらないけど持っている美意識みたいなものが通じて、お。と思った。

    だが。わかりにくい。
    作家にとって「第一の読者」であるべき編集者にしては、自己満足の要素が多すぎる。
    あ、その用語よくわからないな、という読者をすっ飛ばして話がどんどん進んでいく。順序もばらばら。
    この伝統・美意識は守るべき、というような意見が多いけど、理由が、なぜなら守ってきたものだから、だけではあまりにも説得力がない。

    出版関係者の人だけに読ませればいいのに。
    「細部」以前に、「幹」の部分に魂があるのが前提。

  • 本を電子化するのだったらせめて、物理本を作る人たちの話を…と思って読んだんだけど。前半は装丁とかフォーマットとかまさに物理本の話。
    最終章にテキストから書籍へと編集する編集者の話。これもっと多くても良かったような。
    全体的にこれからの時代に向けて、というよりはちょっと懐古的な雰囲気が多くて電子化とは特には関係ないけど、まぁ物理本好きには面白い感じだった。

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