ネットのバカ (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105302

感想・レビュー・書評

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  • 『ウエブはバカと暇人のもの』から数年して、
    ツールが新しくなっても、
    やっていることは変わらず、
    むしろバカが表面に出てくる機会が格段に増えた。
    どんな新しいものが出てきても、たどる過程は変わらない。
    結局テレビは今でも大きな影響力があるし、
    テレビに出ている人の影響力も大きい。
    記名と無記名で見せる顔の違い。
    顔がわかる場所で自分の趣味や嗜好をさらすときの
    「みっともない」の自制と「イケてる自分」の演出。
    関係が周りに見える場所でのややこしく遠回しなやりとり。
    使える時間はみんな等しく24時間しかなく
    情報やお楽しみがあふれたところで、かけられる時間は限られている。
    結局、自分の気持ちのいいものにしか、触れているヒマはない。
    それでも、まわりには多様な意見や視点があって、
    自分が見ているのは一面でしかないと自覚しておくことだけは重要だと思う。

  • ネットとの距離感をどう取っていいか悩んでいる人は、一読すると参考になります。
    読みやすいしね。

  • インターネットが普及してかれこれ経ちますが、上手く使える人も居れば、逆にそうでない人が居るのは事実。気軽にアクセスできる利便性と共にそこにハマる人など、ネット世界とはどのような事実を見せているのか。インターネットを過大に評価している方が居れば、この書籍を読んでみるのも良いかもしれません。

  • こういう、ネットを客観的に見る(それもネットを仕事で使っている人による)本はあまりないと思う。これからどうネットと距離を置くかの点で非常に役に立った。これからもあまり近づかないで、遠くから眺める感じで付き合おうと思う。

  • タイトルが目について図書館で借りた本。
    初めて知る著者でしたが、超納得。ネットニュースの編集者という仕事に就きながら、今のネットについて過不足なく論じる事が出来るのは、ネットがこうして色々な人たちの身近なところに広がっていく様子を中から見ることが出来ていたからだろうか。。
    中川淳一郎さんの他の本も読んでみたいと思います。

  • 前作のアップデート版といった内容。SNSヘビーユーザーには心に来る提言の数々。前作を読んでないと多少唐突に思えるかも。

  • 終章必読

  • 2015/09/28
    "ウェブはバカと暇人のもの"を書いた著者による続編的なもの。ウェブ世界に関する理想が書かれている...訳ではなく、ウェブの現実と前作からの変化について書かれているものである。中でも印象に残った言葉は、フェイスブックの友達が何千人いようと、ツイッターのフォロワーが何百人いようと、お前がこの一ヶ月で実際に飲んだ、食事をした、遊んだ人間は何人いる?電話をかけた人間は何人いる?せいぜい20人くらいだろ?という言葉。
    ネットは世界や人々を大きく変えているように見えて、実は大して変えていないし、むしろネットの世界の方が現実よりも全然シビアなんだということを再確認できる。やはり、リアルな人間関係を大切にしてこそだということを考えるきっかけをくれたように思う。

  • ・あるカテゴリで勝てる人は一人。それ以外は搾取される側となる。
    ・webはweb以外の世界での強者をもっと強くする
    ・本当に必要なことはweb以外の世界で強くなる方法を模索すること。

  • 前著 ウェブはバカと暇人のもの と似たり寄ったりの内容だが、SNSに関する考察などが増えており娯楽としては楽しめた。基本メッセージは、『ネットに高尚な期待を寄せるのはやめよう』。
    まさにその通りである。

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著者プロフィール

編集者、PRプランナー、ライター
1973年生まれ。東京都立川市出身。大学卒業後、博報堂CC局で企業のPR業務を担当。2001年に退社し、しばらく無職となったあとフリーライターとなり、その後『テレビブロス』のフリー編集者に。企業のPR活動、ライター、雑誌編集などを経て『NEWSポストセブン』など様々なネットニュースサイトの編集者となる。主な著書に、当時主流だったネット礼賛主義を真っ向から否定しベストセラーとなった『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『ネットのバカ』(新潮新書)、『夢、死ね!』『内定童貞』(星海社新書)など。無遠慮だが本質を突いた鋭い物言いに定評がある。

「2020年 『意識の低い自炊のすすめ 巣ごもり時代の命と家計を守るために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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