- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106106262
感想・レビュー・書評
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読めば面白い、マッツァリーノさんですが、今回は前にも増して言いくるめられてる感が強かった(笑)
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「昔は良かった」病は昔からある病気。
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イタリア人の振りして書くのはいいが、中味が陳腐。
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自分用キーワード
「古きよき、というのは趣味の範囲でのみ成立するファンタジーです。たまの不便なら楽しいけれど、毎日となると、古いものは不快なだけ」 拍子木で迷惑している人がいる 「日本はだめになったという言説の裏には、自分だけは除くと、但し書きがある」 江戸時代の番太郎 今の時代は犯罪件数が非常に少なくなった、昔は修身・道徳教育があったのに多かった 山本七平「日本人は安全と水は無料で手に入ると思い込んでいる」 大正時代の日本でもコーラと烏龍茶は呑まれていた ハイテンション=緊張、ハイパーテンション=高血圧。上野千鶴子のコラム(1989/8/6, 朝日新聞)は間違っている(生活習慣病自慢?) 丹羽文雄『厭がらせの年齢』(「長生きするから、いろんな罰が当たる」「孝行を説く孔子は、親を早くに亡くしているから老人介護の実態を知らない」などの記述あり) 老人福祉法の定義(成果主義とも解釈できる) 江戸時代の転居率は高かった(本当に人付き合いは濃密だったのか) -
過去の新聞記事をさかのぼるだけでも、たくさんの思い込みが覆される。「昔は…」といった枕詞で話し始める人は要注意。ちゃんと裏付けを得てから話しましょう。勝手な理屈で自分だけ気持ち良くなっているの、バレてますよ。
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相変わらず、まっつぁん節が全開で嬉しい、平安時代にまで飛んでってソースを出してくるなんて、どんなイタリア人ですか!w ブログは拝見してますが、著書の方はご無沙汰でしたので本を読んでみるとしましょうかー
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昔よりも治安はよくなって、男女同権化が進み、医療の進歩で長生きできるようになった。というだけの話で、法改正や科学技術が進歩しても、人間は昔も今も変わってないのだが、もう経済成長するのは無理だし、超高齢化社会に向けて、世代別格差は進むし、悪くなっている部分もある。
以前見た戦後ドキュメンタリーで、死ぬ間際の老人が「空襲で家も家族も失って戦災孤児になったが、孤児仲間で好き勝手やってたあの頃がイチバン楽しかった」と述懐しているシーンがあった。
余命が少ない老人にとっては「昔はよかった」のは当たり前。自分の人生は主観的なものであり、統計の問題じゃないから。 -
昔は良かったと言う高齢者は多いが、それは錯覚であって、よく検証してみると現代と比べてそれほど良かったわけではないというのが著者の主張。社会学の観点から、当時の新聞や統計等の情報を基に当時の社会風俗について考察する。
エッセイ風の軽い文章で気軽に読めて面白かった。日本の社会も数十年前は、社会環境も人々のモラルも低くて、犯罪も多発し、欲望剥き出しの人々も沢山いたようだ。確かに社会全体としてみれば、今よりも劣悪な環境だったことがよく判る。現代の若者がその時代に行く
と、これが日本かと思う位違和感を感じるだろう。
でも昔は良かったと思う高齢者の多くは、自分の経験の範疇のものであり、日本社会全体を言っているかどうかは判らない。自分の両親も高齢者だが、昔は大変だったという話しか聞かない。
例えば日本が好調だったバブルの時代に良い想いをした人は、昔は良かったと懐かしむ気持ちもあると思うけれど、社会に出たばかりの自分は、給料が安いのに家賃も物価も高くて暮らし難い嫌な時代だった。昔を懐かしむ気持ちは人それぞれだろう。
ちなみに著者はイタリア人を標榜しているが、たぶん日本人。イタリアの話はほとんど出てこない。イタリア人を装うなら、イタリアとの比較の観点でも考察して欲しかった。 -
昔はよかったというけど、本当にー?という「昔はよかった」で片付けず、ちゃんと当時のこととか考えてみようねっていう本。
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日本文化をよく調べて、鋭い指摘。日本の特性が客観視できました