プリンス論 (新潮新書)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106347

感想・レビュー・書評

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  • 2015年グラミー賞授賞式「最優秀アルバム賞」プレゼンテーターとしてのスピーチ …「 『アルバム』って覚えてる?」「アルバムは、今も、重要だ。」「本や、黒人の命と同じように。アルバムは、今も重要だ。今夜も、これからも…。年間最優秀アルバムです。」かっけー!

  • 「ファンからその活動をサポートしたいと思われること。それがプロになる、ということだ。これはミュージシャンに限らないことではないだろうか。例えばラーメン屋さんでも、サッカー選手でも、予備校の先生でも、お医者さんでもいい。特殊な技能によってあなたにその分野に専念して欲しい、と他人から願われること。それがプロというものだ。」

  • 非常に丹念に長く複雑な歩みが抑えられていて細かく動きを追いかけていなかった身としてはいろいろ整理ができてありがたい。強い思い入れがありながらも適度な距離感で書かれているところが素晴らしいし、大胆な考察も盛り込んでいるところも楽しい。

  • プリンスの死を機会に手に取ってみた。著者の思い入れや推測を取り入れながら時系列で、各作品ごとに解説がなされていく。二次情報ゆえの、著者の思いの濃さは伝わってきた。しかしルポっぽい一次情報が皆無。だったら類書を読み、一次情報をつかんだ方が良いかなと思った。論としてもご都合主義的で破綻してる部分が所々あるし。まあでも概略をつかむには良いと思った。

  • 割と軽い内容。

    だけど、いい感に共感できます。

    またいっぱい聴きたくなったーー(^-^)/

  • プリンスの長いキャリアからすればつい最近ファンになった、ということになる自分としては、プリンスの歴史が知れてとても良かった。
    プリンスファンによるプリンス本。

    全米No.1を獲ったWhen doves cry、KISSにはベースがないとか。

    ---

    memo

    p88
    「ミディアム・テンポ」の楽曲は日本の一般層にはさほど受けない。「とても速い」か、「バラードとしてはっきりと遅いか」でなければ難しいのが現状だ。

    p214
    白人警官による黒人殺害、暴行事件(ファーガソン事件、エリック・ガーナー事件、フレディ・グレイ事件)によってプリンス、ディアンジェロが動いたエピソード。その年のグラミー賞の話。


    p232、235
    2015年の2月、グラミー賞の夜―。プリンスは壇上で「アルバムは今もこれからも重要だ」と言った。(略)彼は「アルバムが重要」という言葉の奥に「アーティスト自身がリスナーを教育する責任を負え」という意味を込めたのではないだろうか。

  • 「ミュージシャンズミュージシャン、プリンス」の解説。初期MTVで黒人PVが放送されなかった件や、「We are the world」にプリンスが参加しなかった理由など、緻密な取材と圧倒的な愛でプリンスを語る。2015年グラミー賞授賞式でのプリンスのコメント「アルバムって覚えてる?」、そのコメントから、昨今の音楽ネット配信への危惧と制作サイドとしての覚悟を語る文章には鬼気迫るものあり。感涙。

  • プリンスのこと全然知らなかったんだな、オレ。

  • プリンスを語ることは、80年代〜現代の音楽シーンを網羅することになる。白人ミュージシャンが圧倒的多数だったMTVで黒人ミュージシャンとしてPVがパワープレイされ、マイケル・ジャクソンと共に時代に風穴を開けた偉大なるミュージシャン。

    ”ミュージシャンズミュージシャン”などと呼ばれることも多かったプリンス。毎年のように発表されるアルバム、楽曲のクオリティの高さとそれを凌駕する過剰かつ濃厚なビジュアルプロデュース。

    MTV全盛期、音楽はビジュアルでもってして「観る」のが主流になった時代、当時田舎の中学生だった私にはプリンスのPVは狂気の沙汰としか思えなかったが(笑)、大人になった今、改めて聴き直すととにかく素晴らしい。
    プリンスほど音楽を純粋に愛して楽しんでいるアーティストはいないのではないだろうか。

    カテゴライズできず、ひと言では語れないその多才さを過小評価されてきた鬱憤を晴らすかのような西寺郷太さんの文章が素晴らしく、プリンスそして音楽への愛が込められていて読んでいて爽快な気分に。

  • やはり西寺郷太はただ者ではない。何より音楽とアーティストに対する愛を感じる。手元に全くプリンスの音楽がないので早く手に入れないと。パープルレインは昔持っていたのになあ。

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著者プロフィール

西寺郷太(にしでら・ごうた)
1973年東京都生まれ京都府育ち。バンド「NONA REEVES」のボーカリスト、メインコンポーザーを務める。音楽プロデューサー、作詞・作曲家として、V6、岡村靖幸、YUKIなどへの楽曲提供・プロデュースを行うほか80年代音楽研究家として、マイケル・ジャクソン、プリンス、ジョージ・マイケルなどのオフィシャル・ライナーノーツなども数多く手がける。
著書に『新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書』(新潮文庫)、『マイケル・ジャクソン』(講談社現代新書)、『ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い』(NHK出版新書)、『プリンス論』(新潮新書)、『始めるノートメソッド』『伝わるノートマジック』(スモール出版)、監修『MJ ステージ・オブ・マイケル・ジャクソン』(クレヴィス)などがある。
現在、『GOTOWN Podcast Club』を配信中。

「2020年 『ディスカバー・マイケル THE BOOK』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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