世界の中心でAIをさけぶ (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
2.07
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本棚登録 : 77
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106108211

作品紹介・あらすじ

AIという神、データ化されるヒト……。急速に進化する人工知能がやがて人間知を超えるとき、世界は、人類はいったいどこへ向かうのか。ベストセラー作家が根底から問う、AI時代の「人間の意味論」。

感想・レビュー・書評

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  •  抽象的で分かりにくかった。
     AIというよりも著者が旅の中で、これからの人間の生き方について考えるという書き方だった。

  • 旅行記?!と思ったら 旅のブログがまとめられた本だったのですね 2045年に来るかもしれないシンギュラリティを見据えて さまざまあるけれど AIでも手が届かない人間の情や他者と共に生きることについて考えなければならないのだなと思った 人間の中身は二者択一できないし 決してアルゴリズムではないと

  • ●ホモサピエンスは時代遅れになるかもしれない。これに代わる新しい人類の歴史学者ユヴァル・ ノア・ハラリは「ホモ・デウス」と名付ける。この新しいタイプの人類は、テクノロジーの力を借りて、自分自身を含めた全世界を思い通りに創造しうる。まさに神なる人間である。
    ●また、そうなれるのは選ばれた国わずかな人たちであり、その他の大多数は、ただデータを提供するだけの存在になり下がる。
    ●アルゴリズムの限界。大手の恋人探しサイトが、アルゴリズムを使って相性が良いと思われる2人をピックアップするのと、ランダムな2人をピックアップするのとでは、うまくいく確率は変わらないと言う統計がある。
    ●大量消費社会の落とし穴は、好きになるための時間を作れないことかもしれない。何かを好きになるためには時間が必要だが、ものもサービスもひっきりなしに過剰に提供され続ける中では、この時間は捻出できない。
    ●ハイブリッド車を市場から締め出すために、EV以外はエコじゃないと言うのと同じである。石炭が温暖化や大気汚染の元凶のように言われた。これも考えると、原油で儲けたい人たちの画策だったのかもしれない。環境問題など、大義名分がみんな金儲けの手段になっている。それなら支持しない側にも、支持する側と同じだけ言い分があることになる。
    ●ポピュリズムの手口は単純化だと思うです。円周率3でいいみたいな…単純化してわかりやすくする。わかりやすいメッセージだけど、それを望んでいる人たちのところに伝わっていく。トランプがポピュリストなら、サンダースもポピュリストなんじゃないかな。今時の政治家はみんなポピュリストだろう?だとしたら民主主義は終わっていますね。
    ●自分で発行する独自の仮想通貨。自分の発行する仮想通貨が、いかなる価値を可視化しようとしているかということだ。単なる善意や好意、信頼や信用では弱い。できれば世界でただ1つの価値を発掘したい。

  • 外れ。
    ただの旅行記で、AIなんて最初にちょっとだけ出ただけ。

  • なかなか難しい本だなぁというのが印象。まぁこういう考えたり感じたりする本を読み慣れてないだけかもしれないが。書き方時代は読みやすいんだけど、言ってることが難しい…

    後半は面白いなぁと思ったかな。最初の方の印象は良くなかったけど、最後までまで読んだ甲斐はあったかも。特に企業が国家の肩代わりをしていく、という話しは納得感も強く面白かった。

    色々な良い感覚、美味しいとか楽しいとか、は1人ではなく2人、複数人居るから感じるし成立するって考えは確かになぁと。1人でのご飯ってなんとなく味気なかったりするのはそれなのかも。そして、1人、で、色んなことをすることが増えてきている昨今、行き先は…?? 確かに年々人同士の関わり合いが減っているような印象も受ける。で個人主義というか、自分さえ良ければ、みたいな感じが増えている感じもする。

    仮想通貨が、価値を可視化するもの、という捉え方は面白い。確かに通貨は価値を可視化しているのだから、当たり前かもしれないが、ファンであるだとか、人気みたいなものを可視化するのに使えるというのは、個人的には新しいなと。

    企業が地域社会への貢献を積極的にするのも、確かに。自社周りの環境が良いほうがよい人財は集まるよね。

  • 東2法経図・6F開架:007.1A/Ka84s//K

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著者プロフィール

昭和34年(1959年)愛媛県宇和島市に生まれる。愛媛県立宇和島東高等学校卒業。1977年九州大学農学部に入学。専攻は農業経済学。1981年同大学卒業、大学院に進む。1986年「気配」にて『文学界』新人賞受賞。1995年、『きみの知らないところで世界は動く』を刊行。はじめての単行本にあたる。2001年『世界の中心で、愛をさけぶ』を刊行。その後、ベストセラーとなる。近著に『世界の中心でAIをさけぶ』(新潮新書)、『世界が僕らを嫌っても』(河出書房新社)などがある。福岡市在住。

「2024年 『含羞の画家オチ・オサム—美術集団「九州派」の先駆者—』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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