母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 (BUNCH COMICS)
- 新潮社 (2014年8月9日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784107717610
作品紹介・あらすじ
いつか必ず訪れる最愛の人との別れ。その後の日々をいかに生きていくか――。どこか勝手の違う“母親のいない世界の違和感”を新鋭が紡ぎだす自伝エッセイ漫画。
感想・レビュー・書評
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2020.11.27
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親を亡くした人が感じる言葉にできないような感情や誰にも言えない思いがたくさん詰まっている。
このお母さんとの思い出を自分の体験と重ねることで自分の感情が整理されていく。
家族を亡くしてからしばらくして、なんとなく悲しい、心の穴が埋まらない時が読む時なのかもしれない。 -
親から相続の話をされた時に不安になって読み始めた。
環境も違うのに共感して寂しくなってぼろぼろと涙が出てきた。
今生きているうちに大切にしようと思ったし、まだ親は生きているけど少し気持ちはわかる気がした。 -
なんか読んだら自然に涙でてきたところがある
お母さんが死んだ時に葬儀でおにぎり食べる時、
こんな時もお腹が空くことは不謹慎なのかなって買いてたのが、私もおじいちゃん死んだ時に感じた時と同じだった
やっぱりお母さんは誰にとっても大切な存在
いなくなったらどうなるんだろうって
想像もできない
自分には母の死と向き合えた時間がある
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母親のがんがわかり、寄り添う主人公。
亡くなってからの喪失感が、ひしひしと伝わって来る。
映画になっていたんだ。 -
自分にはまだ先のことだけど、読んでるだけでもう寂しくなる。骨一粒も取りこぼしたくないって気持ちはわかる。
悲しすぎて再読はできないけど本棚にはこれからもずっと置いておきたい。 -
泣いた。
いつか自分にも訪れるその日。
今がどれほどありがたいか。
考えさせられました。
その日自分はどうするのだろう。
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この絵だからいい
泣いた、わかれたくない -
泣きました。
まだ身近な家族を亡くしていない私ですが
すごく切なくなりました。
亡くなったお母様は温かく優しく、いいお母様ですね。
そして奥様もとても素敵な方です。 -
【最終レビュー】
アマゾン・マーケットプレイス(中古本通販)で入手。
〈来年2月公開・映画化原作本(コミックエッセイ)〉
*公式サイト
http://bokuiko-movie.asmik-ace.co.jp/
先週届いたばかり、そのままの勢いで。
コミックであるからこそ、むしろ、リアリティさも一層伝わってくる。
誰もが表向きでは口にはできない
『切なさを秘めた心情描写が引き立っていること』
『一瞬、?と最初は思っていた「タイトル」に込められた「奥底に隠されている、ささやかな市井の目線の裏側」』
『真摯に、本来持っている自分の気持ちと向き合うこと』
『「過程の流れ」を、時間を入れ替えつつも、丁寧に「一瞬、一瞬の出来事の積み重ね」を通して、物語性として「響くもの」が「自然と、染みこんでいくように感じられた」こと』
『死』と『寂しさ』の揺れ動く境界線の狭間の中で、徐々に感じていく『主人公の死生観』
現実味をしっかり帯びながら私達に問いかけられる
『上記のテーマの数々』が投げかけられると言ってもいい。
〈他人事でなく、誰しも、身の回りで起こりうること、目を背けず、こういったことに向き合わなければならないこと〉
今、置かれている、自分の世代が、こういった環境に、いづれは、重ね合わさっていく立場柄に近づいてきつつある…
〈本当に心底から一番、大切なものは、果たして何なのか?~そして、その時に、どう、自分が逃げずに、真正面から受け止めていくのか?〉
薄々、遊んでばかりはいられない…
改めて、このことを、自身、肌身で実感した内容が詰まっていると言えます。