ケーキの切れない非行少年たち 2 (BUNCH COMICS)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107723741

作品紹介・あらすじ

境界知能の非行少年たちの診察をする主人公医師・六麦は、女子少年院で少女たちも担当していた。出会ったのは15歳で妊娠し少年院で出産する門倉恭子。その情緒の不安定さとパニックには原因があった!そして新たに少年院に入所した少年・出水亮一は幼児への性犯罪を犯していたのだった――!! 知的ハンティと、非行や異常行動の問題を明らかにする大ヒット新書の漫画化、第2巻!!!

感想・レビュー・書評

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  • 一巻に引き続き…どんどんと引き込まれていきました。どうか、この生きづらい世の中から救える体制をもっともっと整えてあげたいなぁ…と思わずにはいれない。

    原作…を早く手に取らなくては…と。
    マンガは表情がとても伝わってきて読みやすいです。

  • ケーキの切れない非行少年たちのコミック化、第2弾。
    1巻に引きこまれて、2巻も購入。
    15歳で妊娠しの少年院で出産する少女。暴行事件をおこした家庭背景や少女の生きづらさを丁寧に解き明かしてくれる。

    特筆すべきは漫画作者鈴木マサカズ氏の驚くべき表現力により、登場人物の表情で彼らの感情がリアルに伝わってくること。
    虐待連鎖の張本人、主人公の実母の描写が特に怖い。
    (赤ん坊が泣くとすごい形相で「泣くな!!」と怒鳴るなど)

    後半は知的ハンディと女児強制わいせつ罪の少年の話。
    で3巻に続く。また購入します。


  • 相手の気持ちを無視して実害をもたらすことがあるのは問題だとは思うし、実際被害受けたら困るけど、想像力って何?雰囲気を読む?って何?自分の立場って何?更生って何?とも思う。
    同じような人たちが何人もいるってことは、そっちの界隈ではそれが普通の感覚かもしれなくて、むしろ異常はこちら側になる。
    私はそっちの気持ちが想像できないから、想像力が足りないのはこちらも同じでは?と最近感じるようになった。
    こっちが正しいって前提の言い方なんだよな、精神障害系の話って。
    魔女裁判とか異端審問、性同一性障害の扱いとかの歴史を考えると、何でそんな自信満々に自分の感覚を正しいとできるのかがわからない。

  • どのエピソードも気が重くなるが、赤ちゃんを産んだ少女がプログラムで更生していく様子は光が見えた気がした。後戻りしないでほしい。

  • まずは知ることが大事。……なんて言っても、実際、どうしたらいいんだ……と思ってしまう。
    彼らは困難な立場にいるけれど、“加害者”であり、“被害者”がいるわけで……

  • 障がい、犯罪、虐待、、、
    切り離して考えてはいけない問題だなぁと感じた

  • 妊娠7ヶ月で少年院に入院してきた15歳の少女の話。家庭環境が与える影響は大きいが、本人の努力や行政のサポートを受けて社会復帰できたケース。

  • 私の知らない世界

    登場する人たちも、おだやかに、生きたいだろうね。

  • もう漫画じゃなくて新書を手に取ってみたい。知能の低さか非行に直結?しやすいのだとしたら、私は私の知能が怖くなって来る。どのくらいなんだろう。

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著者プロフィール

立命館大学教授、児童精神科医。一社)日本COG-TR学会代表理事、一社)日本授業UD学会理事。医学博士、日本精神神経学会専門医、子どものこころ専門医、臨床心理士、公認心理師。京都大学工学部卒業、建設コンサルタント会社勤務の後、神戸大学医学部医学科卒業。大阪府立精神医療センターなどに勤務の後、法務省宮川医療少年院、交野女子学院医務課長を経て、2016年より現職。児童精神科医として、困っている子どもたちの支援を教育・医療・心理・福祉の観点で行う「日本COG-TR学会」を主宰し、全国で教員向けに研修を行っている。著書に『教室の困っている発達障害をもつ子どもの理解と認知的アプローチ』『性の問題行動をもつ子どものためのワークブック』『教室の「困っている子ども」を支える7つの手がかり』『NGから学ぶ 本気の伝え方』(以上、明石書店)、『身体面のコグトレ 不器用な子どもたちへの認知作業トレーニング【増補改訂版】』『コグトレ みる・きく・想像するための認知機能強化トレーニング』(以上、三輪書店)、『1日5分! 教室で使えるコグトレ』(東洋館出版社)、『ケーキの切れない非行少年たち』『どうしても頑張れない人たち』(以上、新潮社)、『境界知能とグレーゾーンの子どもたち』(扶桑社)、『境界知能の子どもたち』(SB新書)などがある。

「2024年 『身体をうまく使えるためのワークブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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