五郎治殿御始末

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120033513

感想・レビュー・書評

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  • 時は幕末維新の激動期
    今まで仕えていた藩、そして幕府までもが跡形なく消え去ってしまった後の武士たちを描いた物語


    彼らの無念、失望、そして君主への忠義さがひしひしと伝わってきた


    それはあまりにも突然すぎて
    全てが違う世界の様に尽く覆され
    行き場のない思いを抱えたまま途方にくれるしかなかったのかもしれない」
    彼らは日本の未来に、何を見ていたのだろうか

  • 短編小説。タイトルの作品が秀逸。

  • 津市安濃図書館。

  • 「柘榴坂の仇討」が秀逸。最近、井伊直弼が再評価されてますが、この話がフィクションであれなんであれ、もし井伊直弼が本当にこの様な人柄だったとしたらそばにいる人は心酔してしまうだろうな。
    映画化して欲しい話です。
    「西向く侍」も好き。みんなひたむきだなあ。

  • すべての価値観が転換したかのような明治維新。それまでの自分を忘れ、あるいは乗り越えて新しき時代に向き合った武士たちの姿を描く短編集。…だということは、最後の話を読んで初めて気づいたのだった。それまでは、「浅田次郎は幕末から明治の何もかもが嫌いなんだろうな。それでもこの時代を書き続けるのは、いやな時代を背景にしてこそ士が輝くということか?」などと思っていたのだ。よって「敬愛する明治」という言葉にはびっくりしてしまった。
    「椿寺まで」が好き。

  • 椿寺まで
    箱館証文
    西を向く侍
    遠い砲音
    柘榴坂の仇討
    五朗治殿御始末

     すべて明治初期のお侍さんの話

  • 081203

  • 初版本

  • 読みました!!
    維新後の短編集でした。

  • 近代日本を舞台にした短編集。「石榴坂の仇討ち」「五郎治殿御始末」は面白かった。武士としての美学と新しい時代の変わり目で見えてきた「身分にとらわれない人間としての生き方」の価値観との葛藤が浅田次郎のいつもの感じで描かれていた。

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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