- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120036538
作品紹介・あらすじ
動物は、食用からペット、毛皮などの工業製品、実験用に到るまでさまざまに利用され、人間の社会生活に不可欠な存在だが、われわれにその意識があるだろうか。限られた地球を共有する人間と動物の関係に哲学的考察を加えた、動物を真に理解するための最新入門書。
感想・レビュー・書評
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スピーシーシスト(種差別者)という概念は参考になる。
終始一貫して、考えさせることに力点を置いていると感じた
結論がどうなろうとも、考えてみることはしてみようと思った詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マーク・ベコフ『動物の命は人間より軽いのか』中央公論新社、読了。本書は生物学者による「世界最先端の動物保護思想」の要を得た入門書。動物にも生存権があるが、それに対する脅威を告発することはできない。故にスピーシーシズムに挑戦する責任がある。動物にも「いつも気遣いと分かち合いを」。
本書は動物の立場に立って考え直すきっかけになる一書だが、自分とは異なる立場に立って考えることの意義は、動物に対してだけ限定される得るものではない。読了後、ふと、異なる他者と向き合うことの意義を考えさせられた。 -
「動物は痛みや苦しみ、不安を感じるか」「動物には自意識があるか」「動物の権利、動物の福祉」などについて考察してあります。
動物権利論者、動物福祉論者の違いについても詳しく説明してあります。
「第9章 動物園、野生動物テーマパーク、水族館」では、余剰動物の問題をはじめ、動物園に対する世論、動物園を正当化する理由、商売としての動物園の問題点などを列挙し、動物園の存在意義について考える材料を与えてくれます。
難しい問題を、分かりやすく解説してくれる良書です。 -
動物
哲学 -
これは、高3の夏休みのお盆に学習会に出ててた女子が2人で、2年から理系で一緒だけど、あんまり仲良くなかった子なんだけど、休憩時間に話してたらめちゃめちゃ本の趣味があって、そのときに約束して貸してもらった本。
考えさせられる本ですね。
動物じゃないんだけど、入試の小論文でロボットの倫理問題について書いてるときにこの本の事がふと、浮かびました。