わたしを超えて-いのちの往復書簡

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120038020

感想・レビュー・書評

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  • 往復書簡ということもあり、美しい手紙の書き方、を読まされているような感じが。挨拶や言葉がいまどき珍しいくらい丁寧で、いいんだけれど、少しまどろっこしく感じた。内容は知的で、難しくてついていけないときも……。そして岸本さんは非常にまじめだということはまたよくわかった。うまく言えないけど、もともとまじめな人が、実際にがんになるという経験をして、生死の問題や生き方をまじめに考えるという真摯さが伝わる感じはした。そういう具体的な話は興味深かったんだけど。神仏に祈るとき、「どんな状態になっても安らかでいられますように」と祈る、っていうのはいいな、と思った。

著者プロフィール

一九五六年福島県生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒業。八三年、天龍寺専門道場入門。現在、臨済宗妙心寺派福聚寺住職。花園大学仏教学科および新潟薬科大学応用生命科学部客員教授。二〇〇一年「中陰の花」で芥川賞を、一四年「光の山」で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書に、『禅的生活』(ちくま新書)、『荘子と遊ぶ』(ちくま文庫)、『やがて死ぬけしき』(サンガ新書)、『竹林精舎』(朝日新聞出版)などがある。

「2020年 『なりゆきを生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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