Red

著者 :
  • 中央公論新社
3.42
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本棚登録 : 1168
感想 : 179
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  • Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046544

感想・レビュー・書評

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  • 島本さんの描く年上男性はこれだから…!という好きが詰まっていた。
    終わり方としてはナラタージュのほうが好みだけど、文章の素敵さは相変わらずで、これは何度も読みたくなるやつ。買い。

  • 母として必要とされるのと、女として必要とされるのと、どっちがより幸せなんだろう。
    女と母のどちらの立場も手に入れた、母になった人は女を捨てても諦めるべきなのか。

    いきなり恋人みたいにされて、でも急に冷たくされて、苦しかったし自信も無くした。

    脳が感電したように白くなった。筋が千切れそうなくらい胸を反らせながら混乱した頭で、どこ?と必死に探った。触られているのは一体どこ?家具の後ろに長年隠れていたスイッチをある日突然発見したように、全く知らなかった回路が突然繋がる。深い暗闇を手探りで解き明かそうとする指に、全てを支配されていくようだった。

    蛇行する蛇みたいな感触にギリギリの快と不快が衝突して何も考えられなくなる。抗いたいのに気持ちよくて訳が分からない。

  • 好きじゃなかった。
    例えるなら、友達とご飯行ったら不倫してて綺麗ごとばっかりの自分語り聞かされてる気分。
    セックスシーンもなんかいまいち引き込まれなかった。

  • 家庭がうまく行っていない人は読まないでー!
    旦那も大概だが、鞍田さんも全然良くないぞ。と思うのは外野の意見。可愛さと子供っぽさの境目って難しいですよね…好きかどうかだけじゃないかな。
    小鷹さんみたいな人に惹かれる女性は多いかもなー。結局体なんだろう、突き詰めると。でも、セックスって安心できるようで不安要素でもあり。
    最終的には自分で決める。

  • ふと、彼女は一体どうしたかったのかと思ってしまった。自分のことしか考えられない旦那とその家族を選ぶのか、言葉では良いことを言いながら決定的なことは何一つ言ってくれない不倫相手を選ぶのか、幼い子を連れて一人で生きていくのか。
    ただ、そのどれもを簡単には選べず、それでも迫り来る現実か目を逸らすために、彼女は快楽に溺れたのかもしれない。
    それを逃げていると糾弾することは簡単かもしれないが、私はどうしてもそうできない。だって自分が同じ立場になったとき、目の前の問題たちに果敢に立ち向かっていく自信はないから。だから、あぁなんで着いていくんだと思いながらも、どこか仕方がないという目線で塔子を見てしまった。

  • 私はなぜこんな作品「Red」を読んでるんでしょう?
    島本理生さん初の官能小説らしいです。。。
    私も初めて読む官能小説かも

    島本理生さんの作品は2本目
    女を描く作家さんですね

    直木賞受賞作品
    あ~これが読んだ理由ですね(^o^)

    主人公は村主塔子
    30代主婦、元キャリアOL、
    2歳のひとり娘翠の母、夫の実家暮らしで姑とはうまく言ってる専業主婦
    妊娠後3年ほどセックスレス。。。

    そんなある日鞍田と再開してしまう
    昔しばらく愛人関係だった鞍田と
    離婚を考えてくれないことで終わった関係だったのに
    塔子の好みを知り尽くした鞍田に
    頭の芯まで痺れる快感に快楽に溺れていく
    幸せな家庭と
    ズルズルと離れられない地獄のはざまで
    翻弄され、そして塔子は選択に向かう。。。

    去年2020年映画化もされました
    塔子 夏帆
    鞍田 妻夫木聡
    夫真 間宮祥太朗
    小鷹 柄本佑

    う~んなんでこんな話読んだんだろ
    そうか直木賞受賞作品だからか
    でも
    読んでよかったかも

  • 旦那さんの両親と同居をし、専業主婦で子供を育てている塔子が主人公。

    友達の結婚式で昔付き合っていた男性と再会したところから物語が始まります。

    塔子の旦那の無神経さというか、親離れしていない感じに腹立ちつつ、でも、それがあるから塔子のやっていることの罪悪感というか、そういうものがなかったです。

    確かに、この状態だとこうなるよね。って思いました。

    家に帰っても自分だけ他人。自分の家なのに。これって同居嫁あるあるです。

  • 女性性特有の問題については「そうそう!」と思うところも多いけれど、性描写は読んでてしんどかったし、生い立ちに由来する性格的な問題とか、もう少し書き込まれてもいいと思うんだよね。

  • 好きじゃない…

  • 純愛かな。官能小説じゃなく。
    既婚者か独身者かで、受け取り方が違うかもしれない。
    後者の私からすると、理解のない夫なんか捨ててしまえー、と思ってしまう一方で、いくら好きで相性が合って理解してくれる人であっても、結婚相手としては違うのか、と。

    どうしても塔子さんに感情移入してしまうので、セックスに溺れただけとも思わないし、ひどい母親だとも思わない。本能的に惹かれるのも、本能的に寄ってくる異性がいるのもわかる。抗えない。

    すっと距離が取れる小鷹さんの生き方よ、、、
    2020.05

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2001年「シルエット」で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞。03年『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞を受賞。15年『Red』で第21回島清恋愛文学賞を受賞。18年『ファーストラヴ』で第159回直木賞を受賞。その他の著書に『ナラタージュ』『アンダスタンド・メイビー』『七緒のために』『よだかの片想い』『2020年の恋人たち』『星のように離れて雨のように散った』など多数。

「2022年 『夜はおしまい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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