消滅 - VANISHING POINT

著者 :
  • 中央公論新社
3.44
  • (46)
  • (175)
  • (192)
  • (41)
  • (10)
本棚登録 : 1246
感想 : 204
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120047640

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • オチがいまいち

  • 空港の入管で足止めされた人の中にテロリストがいる、と言われ探し出す心理戦。すごいボリュームで場面がほとんど変わらないので、読むのはとても疲れる。そして期待を大きく抱かせるが結末は結構あっさり。「あれ?」って感じだった。ちょっと物足りない読後感です。

  • なんとも舞台向きな。新聞連載ゆえの、制約を多少感じる。

  • 珍しく読みやすかった。
    少し前の作者のミステリ的に。歓迎。
    ドカーンとした幕切れを楽しみにしていたので、最後らへんはちょっと物足りなくもあり。
    図書館で一緒に借りたのが万城目さんの「バベル九朔」だったので、ラスト近くでシンクロニシティ(?)に驚いた。

  • 空港で突如鳴り響くサイレン。超大型台風は接近中だし、爆発が起こる中、館内放送はただの火災だというし、登場人物たちは別室に連行されるし…と、冒頭からなんとも言えない不穏な空気が漂いまくる一冊。

    数ページずつ登場人物の目線が切り替わる群像劇、まるで演劇か何かを見てるかのような印象にああ恩田陸のこういう作品好きだなあと思いながら読みすすめました。500ページ近くあるにもかかわらず、一体どういうオチをつけるつもりだろう?とするする読みすすめられました。

    ただ、読後感としてはなんだか散漫とした印象も受けました。中盤までの別室に集められた人々の素性やテロ事件に関する推理のようなものを語るシーンが面白かっただけに、ラストに向けた展開に拍子抜けというか…。
    キャスリン、聖斗、スコット、クライマックスの消滅に関するシーン、テロ事件そのもの…となんだかてんこ盛りにしすぎたという気もしました。

    でも、キャスリンはとても印象的で、なんだか人間味を感じてしまうシーンとやはり機械でしか無いのだと思わせる不気味な描き方は好みでした。
    あと、消滅させるものについてのシーンは好きかなあ。でも、なんと言うか斜め上に行ってしまったかなという感覚が拭えきれなかったので星3つ

    個人的になんとなくQ&Aと似たものを感じました。

  • 途中はすごく面白かった。大風呂敷広げて仕舞いきれなかったという感じ。

  • 空港の入国管理に止められ
    1部屋に集められた11人(+犬)
    「この中にテロリストがいます。
    自分たちで探し出してください。」
    疑心暗鬼になりながら、それぞれ事情を語り合う。

    外は台風で空港から出られない状況の上、
    狭い一つの部屋に集められた心理的圧迫。
    テロリスト、アンドロイド、感染症等々
    様々な要素が絡み合い、
    事情を抱えた個性的な登場人物が
    語り合い、探り合いテロリストを探し出すサスペンス。

    近未来SFの要素もあるので好き嫌いは分かれるかもしれないが、エンターテイメント作品として大いに満足できた。

  • 空港での、突然のサイレン。
    何が起きてるのか分からない状況。
    通信手段も絶たれ、テロリストの疑いをかけられる。
    どんな風に物語が展開されていくのか、先が読めず、一気に最後まで読んでしまいました。
    途中までの面白さに比べると、最後が少し呆気無かった気が…。

  • 書評で、登場人物の区別がつきにくそうなことがわかったので、最初からメモを取りながら読み進める。
    日本入国時に通関できずに別室送りされた10人の話。テロリストと疑われ、犯人探しをロボットキャサリンとともに始める。
    メモを取っていたせいか、それほど前後を読み返すことはなかったが、それでも親父とごま塩、怪しい風貌の凪人を読み分けるのは大変だった。
    話はサクサク進み、厚さのわりにはあっという間に読み終える。
    消滅したら、世界は変わるかな?

  • 日本の国際空港で入国審査で止められた11人。別室に連行された彼らは、この中にテロリストがいると聞かされた。電波障害、大型台風上陸のため混乱した空港でテロリスト探しが始まる…
    隔絶した空間で容疑者たちに推理させるという展開には違和感があったし、序盤は誰が誰やらちょっと混乱したが、読み進むうちに引込まれて後半は一気読みだった。緊迫感とユーモアのさじ加減がうまいと思う。
    ラストは少々こじんまりした感じかも。

全204件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

恩田陸の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×