残念和食にもワケがある - 写真で見るニッポンの食卓の今 (単行本)

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  • 中央公論新社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120050169

感想・レビュー・書評

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  • 和食の無形文化遺産登録は
    『本当に私たちはそれを取り戻したいですか?』と問うているという著者の言葉。料亭で食べる特別な料理「和食」に
    なってしまうのかな と思わざるを得ませんでした
    罪悪感を持つとかじゃなしに
    面倒だからで 切り捨てちゃ「残念」な部分もありますよね

  • 「みそ汁なんていらない」「白いご飯は面倒」――家庭で作られる和食の驚きの実態。食を通じて日本人の価値観と家族の変容を描き出す

  • 約8年ほどまでにも著者の本を読んだ。今回も同じように家族の食卓を定点観測してそこから見えてくる、日本の平均的家庭、食事の姿を調査している。著者は1998年からこの調査を続けているが、その20年の間に劇的に日本の家族や食事は変化していると感じる。
    私などは調査対象者から外れている世代(基本は子育て世代)で、ここに登場する家族の食卓とは少々違うと感じるところもあるが、それでも「これは日本の現在の家族の姿であり、食生活だ」と痛感する。
    無形文化遺産に登録された「和食」であるが、本当に今の日本に「和食」は存在するのだろうか?有名な料亭等で出される食事が「和食」だとほとんどの若い世代は思っているのではないか。自分たちの日常は「和」の家庭料理、惣菜を作ることも口にすることも少なくなってしまっているのではないか。
    マスコミ等で取り上げられる「和食」の姿と現実とのギャップを感ぜずにはいられない。

  • 親世代のように食事を作ることに熱心ではない私たち世代。自分でしなくてよい環境・時代に育ったツケかもしれない。

    小さい頃から、専業主婦だった母が至れり尽くせりしてくれたし、今でもしてくれる。しかも喜んで。そういう30代、40代の親は多いのは、従兄弟、友人の話を聞いても感じる。本の内容と一致してしまう。

  • 残念和食…私も 作っているかも(^o^;)

  • 和食が世界遺産に登録されたものの、私達日本人が食べているのは、決して和食とはいえない。
    そこには、親子が一緒に台所に立つことがなくなったことによる、食文化の継承がなされず、インターネットのレシピだけをたよりに料理が行なわれている実体がある。

  • びっくりした。
    世の中の母親って、今こんなんなんだ。
    うちは母親が一汁三菜どころか、
    一汁六菜とか八菜くらい出してたので
    今でもうちの姉妹はおかずで三品くらいないと
    なんだか寂しいと思って夕飯作っている。
    もちろん、仕事の時間の関係で
    朝飯はおにぎりだし、夜も夫とは別々だけど
    毎日大体おかずは二、三品作る。
    大学入って一人暮らしはじめたとき、
    本や母に聞きながら毎日おかずを
    三品、味付けや調理法をかえて
    作る練習したのが効いてるのかも。
    味噌汁飲むし、麦茶は食事中じゃなく
    食後に飲むのも育った環境だな。
    今はもう母親に料理習えないけど、
    お手伝いや舌の記憶で作ってる。
    でも行事食とかも作らなくなったし、
    和食が文化遺産って、たしかに皮肉だよな〜

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著者プロフィール

1953年北海道生まれ。法政大学卒。大手広告会社勤務等を経て、現在大正大学客員教授、日本能率協会総合研究所客員研究員。1960年以降生まれの人びとを対象とした20年に及ぶ継続的な調査研究に基づき、現代の家庭や社会に起きるさまざまな現象を読み解くことをテーマにしている。著書に『変わる家族 変わる食卓』『「親の顔が見てみたい!」調査』『普通の家族がいちばん怖い』『家族の勝手でしょ!』『日本人には二種類いる』など。第2回辻静雄食文化賞受賞。

「2017年 『残念和食にもワケがある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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