子どもに勉強は教えるな-東大合格者数日本一 開成の校長先生が教える教育 (単行本)
- 中央公論新社 (2019年10月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120052415
作品紹介・あらすじ
東大合格者数日本一を誇る開成学園の校長先生が教える子どもの能力を伸ばすための秘訣を公開します。
ハーバード、東大教員を経て、東大の院生時代には学習塾を経営した経歴を持つ著者は、多くの子どもたちと接し、また、自身も息子2人の子育てに積極的に関わってきました。子どもとの関係ですべての土台となる一番大切なことは「子どもにしゃべらせること」。開成学園の教育方針は生徒の自主性・自律性を重んじ、手取り足取りの受験指導や進路指導はしない議論重視の教育です。教育は、子どもを自立した人生を歩める大人にする「見守る勇気」が大切です。
本書では、正しい子育ての方法をやさしく解説します。食卓では勉強の話をしない、子どもの前で父親の悪口は避ける、子どものやる気スイッチを入れるコツなど、今日から家庭でできる子育ての法則が満載の一冊です。
感想・レビュー・書評
-
子どもの話をよく聞いてあげることが大切。
勉強は本来知的好奇心、義務にしたら嫌いになる。
むしろ習ったことを子供から教えてもらう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
親は子供に勉強しなさいと言うのではなく、子供の話を聞いてあげることや褒めることの方が大切。
あとは子供をよく観察して好きな事や得意なことんを見極めて伸ばしてあげること。
シンプルなんだけど、これが難しい。
私自身親から勉強しろと言われた事はなくて、小学生の頃は本当に勉強しなかった。
高校受験の時に勉強のスイッチが入って勉強の楽しさに気がついたけど、環境と運が良かっただけな気もする。
開成の校長先生が言うから説得力はある気がするけれどもやっぱり開成に合格するような子は親も頭がいいんだろうなぁ。
もちろん名門校に入るだけが全てではないし勉強だけでなくスポーツや他に好きなことができれば夢中になってもらいたい。でもすべての子が褒めて認めればまっすぐに育つとは限らないような気もする。 -
中学受験する子の親は必死なのに、うちはこれでいいのかなと思って手にしました。これでいいんだと安心。ちゃんと子どもの話を聞く、自分が子どもの頃に親にしてほしかったことをして、してほしくなかったことをしない、でいいんだと。あとはちゃんと家の手伝いをさせることと、自分が子離れするということかな。
-
東大合格者数日本一を誇る開成学園の校長先生が教える子どもの能力を伸ばすための秘訣を公開します。
-
【概略】
勉強=義務 なのか?いやいやする勉強、好きでする勉強、後者を下敷きにするマインドは、圧倒的に人生を豊かに、且つ自主性に富んだものにしてくれる。「垂直比較」、そして、親が子どもから自立すること、勉強を教えない姿勢の代わりに子どもの話を引き出す姿勢・・・環境によって人は変わる・・・親もまた、子どもにとって大いなる「環境」の一つである。
2019年01月06日 読了
【概略】
「垂直比較」という考え方、1月6日に出したメルマガで使わせてもらった。残念ながらメルマガ内で勝手に創出した「水平比較」という言葉は、本作には出てこなかった(笑)けど「水平認識」という言葉が代わりに。「水平(周囲・他人)」は比較するものではなく、色んな考えや価値観があるなと「認識」する対象であるのだという考えで使われてるみたい。
そして今回、「おぉ!」と思ったのがヘーゲルという哲学者が言った「量の変化は質の変化をもたらす」というもの。ややもすると「詰め込み教育」と揶揄される(特に英語業界!)し、「量の増加は質の低下」とも言われる・・・けど、やっぱり違ってたんだよ。量が増加することで、選択肢が広がるし、よくなるんだってばさ(笑)
こうして見ると、自分の「人格改造」に大きな影響を与えてくれた人・・・その人は本当に人の話を聞くのがうまい。あらためて、学びたい。なんてことを気づかせてくれた。
最後にこの本を読み終えてなんとなく、自分は結婚経験も子育て経験もないけれど、今の子ども達が「あんな大人になりたい」と思ってもらえるような、そんな生き方をしていきないと思ったなぁ。