- Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784391143874
作品紹介・あらすじ
東大・ハーバード大という日米を代表する大学での教員経験から得た、「自信を持たせる」子育て論です。
日本では講義中に発言する学生がほとんどいないのに対し、アメリカの学生は活発に議論し、常に堂々と発言する……。
ではなぜ、堂々と発言できるのか? その理由は、子どものころからたくさんほめられて育っているためです。
ほめられる→自信を持つ→堂々と発言できる……
それが言葉に出さないと理解されない文化を持つ、アメリカ流の子育て。
「以心伝心」「あうんの呼吸」など、“言わなくてもわかる”のが日本の文化ですが、外国の、文化的背景の異なる人と渡り合っていくためには発言する力、発言によって自己を表現する力が求められます。
そのためには、日本においても「ほめる子育て」が必要です。
・ほめることは親の価値観を伝えること
・「垂直比較」と「水平認識」で誰でもほめ育てができる ほか
ハーバード大教員時代にはベストティーチャー選ばれた著者が、未来に羽ばたく子どもの育て方を、やさしく伝授します。
【構成】
はじめに 子どもを伸ばすカギは、親の「ほめ力」にある!
第1章 子どもを伸ばす「ほめ育て」の極意
第2章 自分を「表現」できる子どもに育てよう
第3章 自信を持って子育てができるように
第4章 子どもの自立をうながす育て方
第5章 学校教育にも「ほめ育て」を
おわりに 子どもが「毎日が楽しい」と感じられるような子育てを
感想・レビュー・書評
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・英語には、とてもたくさんの「ほめる言葉」がある。excellent,increadible, very good, great, amazing, fantastic, superb, brilliant, perfect, etc 逆にけなす言葉は「poor」ぐらい。
・ほめることは「親の価値観」を伝えること。しかるとは、成長のための課題を与えること。
・過保護は、子どもから表現力を奪う行為。「小さな失敗」をたくさん経験させたい。なんでも先回りして親がやってしまうのは、子どもの「表現する力」を奪ってしまう行為。
・子育ての目的は子どもの自立。私は中学の入学式で「新入生の皆さん、ご入学おめでとう。保護者の皆さん、ご卒業おめでとう」というようにしている。親御さんにとっては子離れの準備期。子どもにかかりっきりの生活はもう卒業しようという想いをこめて「卒業おめでとう」という。
。子どもが大人の世界にあこがれるのはとてもよいこと。ロールモデルを持つことは自立心を大いに刺激する。
・親御さんと学校で価値観があわなくてもそれも子どもの大切な経験。学校や教師をけなさず、多様な価値観があることをゆっくりやさしく伝えよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
○ハウスシック症候群や環境影響に関する研究者で、開成中学・高校の校長である柳沢幸雄氏の著作。
○日米の教育方法を比較しつつ、「ほめて育てる」という当たり前の教育法を、具体的な事例や方法論を用いて解説している。
○アメリカの教育を礼賛しすぎているキライもあるが、「垂直比較」といった考え方は、実際の教育(育児?)でも取り入れたい考え。
○また、体罰についての指摘は、これから先生を目指す人などにはぜひ読んでもらいたい。
○モンスターペアレンツなどについての見解も聞きたいところ。