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- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121012401
感想・レビュー・書評
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既に10世紀には、不完全ながらも、家父長制による女性支配が進んでいたのだ、というのが、本書のテーマ。
自分の財産を持つ女性がいたりする点で、経済権がなかったとはいえないが、経営権はないとか、貴族層は妻方の家に住むなどの慣行があっても、子どもへの親権は父方にあるなど、婚姻や性の管理ができていったことなどが根拠だ。
少なくとも貴族層では、女性の自由は権利はあったと思っていた。
十一世紀くらいから女性の立場が弱くなっていくのかと勝手に思い込んでいたが、もっと前からそうだったようだ。
五節の舞姫の献上の意味を論じたところなどは、正直、きつかったけれど、稲荷の縁日が女性から男性に縁を求めることができたとかいったところは読んで面白かった。
同じ著者の『平安朝の母と子』も読んだはずなんだけど、内容をほとんど覚えていない。
また読み直そうかなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近、服藤 早苗さんの著書を読み直しているんですが、学生時代に読んだときには気付かなかったような発見があって、面白いです。