ボーイスカウト: 二〇世紀青少年運動の原型 (中公新書 1266)
- 中央公論新社 (1995年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121012661
作品紹介・あらすじ
英国軍人ベーデン・パウエル(B‐P)は大英帝国の国力衰退を予感し、青少年運動「ボーイスカウト」を提起した。第一次世界大戦の予想を超えた惨状に、厭戦気分が蔓延し反戦運動が起きたため、B‐Pはスカウトを国際的で平和的な野外活動団体へと路線転換したが、その方法論は彼の意に反して他国の為政者たちに利用されてしまう。大正時代に始まった日本の少年団運動にも大きな影響を与えた運動の軌跡を、B‐Pの生涯とともに描く。
感想・レビュー・書評
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ボーイスカウトの歴史をまとめた新書。
良くも悪くも歴史だなあと思った。このような本が日本には少ないので
その意味では非常に重要な本ではないでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
青年活動の源、キャンプファイヤーはネイティブアメリカンからシートン経由、世界へ。
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B・Pと聞いて反応した君は間違いなくボーイスカウトだ。
かつての理想と現実に聊かのギャップはあるが、それでも社会・本人に役立っているのは事実。
今の自分があるのも、全部ボーイスカウトのおかげだと思っている。
未だ払拭しきれていないものの、昔から軍的性格に絡む葛藤が続いていたことは非常に興味深い。 -
やはり、少年向けの軍事教練というところがボーイスカウトの原点であることは否定できないと思った。BPと日本の繋がりの深さが目立つ。