ドキュメント弁護士: 法と現実のはざまで (中公新書 1531)

  • 中央公論新社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121015310

作品紹介・あらすじ

冤罪を晴らし、公害や薬害の被害者を救い、国際ビジネスの橋渡しもする-そんな弁護士像が揺らぎはじめた。依頼者の信頼を裏切る不祥事や弁護士による刑事事件が続発し、国民が抱く「聖職」のイメージは崩れつつある。在野法曹の世界で今、何が起きているのか。弁護士になるまでの道程、刑事・民事弁護での奮闘と苦悩、犯罪被害者ケアの取り組みを追い、弁護士のあり方をめぐる様々な問題点とその解決策に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • このころから悪徳弁護士が問題になっていたのですね。

  • 強姦犯の弁護人が被害者に安値で示談を迫るのが印象的。弁護士も人間だしいろいろいる。15年前の本で内容的にはちょっと古い。法科大学院以降、業界もかなり変化してきているし。

  • 弁護士もやはり商売。
    医療過誤というのは当然起きているわけですが、それを嘘で塗り固める病院側と勝ち目のない訴訟は引き受けない弁護士。

    やはり証拠保全と相手を選ぶこと、が重要ということですね。

    読売新聞社会部の著作となっていますが、大新聞の文章作成力、取材力はこのレベルか、という感じ。
    まぁ、思ったよりはマスゴミではなかったというところか。

    2000年の本なので内容が古いです。

    払ってもいい金額:500円

  • 首都大学東京推薦図書

  • 弁護士個々人に対して市民が求める質や、
    弁護士会がはらむ問題を多くのエピソードを交えて紹介する一冊。
    さすがに文章がわかりやすく内容も飲み込みやすい。
    基本的にどの職にも言えることではあるが、
    とりわけ本職に関しては人相手の仕事であることを失念してしまっては
    職業人たりえない、人間としての経験や考え方が要求される
    非常に難しい職であると感じた。

  • 最後のあとがきの「いい弁護士とは、どれだけ依頼者の話に耳を傾けてくれるか、の一点に尽きる」という言葉がこの本の統括だと思う。
    金儲けに走れば、本当の意味での「いい弁護士」にはなれない。
    いい弁護士とは、単に頭が良いだけでなく、陽光に向かうひまわりのバッジに恥じない人間性と強い信念が求められるものなのだと知りました。

  • 法学部志望者必読。

  • なんとなく弁護士にはきれいなイメージを持てない。弱い者の味方なんてほんの一握りって気がする。でも確かにいることはいるんだよね。

  • 弁護士の姿が、依頼者、裁判、事件を通して、あらゆる側面から見えてくる本だった。
    依頼者を無視するような弁護士がいる一方で、依頼者の話に耳を傾け、依頼者のために懸命になってくれる弁護士がいる。
    特に最後の中坊弁護士の「人を食い物にする『サメ』が増えては仕方ない」「公のために活動する心が必要」という言葉には、胸を打たれた。

  • [ 内容 ]
    冤罪を晴らし、公害や薬害の被害者を救い、国際ビジネスの橋渡しもする―そんな弁護士像が揺らぎはじめた。
    依頼者の信頼を裏切る不祥事や弁護士による刑事事件が続発し、国民が抱く「聖職」のイメージは崩れつつある。
    在野法曹の世界で今、何が起きているのか。
    弁護士になるまでの道程、刑事・民事弁護での奮闘と苦悩、犯罪被害者ケアの取り組みを追い、弁護士のあり方をめぐる様々な問題点とその解決策に迫る。

    [ 目次 ]
    序章 ひまわりの虚像―マスコミをにぎわす弁護士たち
    第1章 弁護士はどのようにして生まれるのか―難関試験と業界
    第2章 容疑者、被告の“権利”を守る―刑事弁護の苦悩と挑戦
    第3章 被害者とともに泣く―忘れられがちな“弱者”の存在
    第4章 他人事でない民事のトラブル―泣き寝入りか、訴訟か
    第5章 二十一世紀の弁護士を考える―司法制度改革の行方

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