物語中東の歴史: オリエント五〇〇〇年の光芒 (中公新書 1594)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121015945

感想・レビュー・書評

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  • 中東の歴史を概観したいと思って購入したが、叶わなかった。筆者の想いの赴くままに、いくつかのトピックスが語られる。ところどころ、歴史的な意義とは関係なく、なぜか詳細な記述があったり、筆者の興味次第。
    もう少し、中東の歴史を学んでからなら面白かったかもしれない。

  • 2019.02―読了

  • 中東の歴史は、ヨーロッパで言う中世の歴史ということなのかなと思った。
    世界史で取り上げられる中東の歴史を詳しくしたような感じで、近現代につながる部分がわずかしかなかったのが残念だった。
    ただ、モンゴルの脅威についての部分は知らなかったところも多く、勉強になった。

  • まあ、当たり前のことなのだけれど、歴史は様々な視点から見なければならない。
    歴史というと、知らず知らずヨーロッパ史を中心に考えがちですよね。
    すると、西洋が正義でその他は悪とか、西洋が進んでいてその他は遅れているとか、そういう刷り込みが知らず知らずのうちに出来上がってしまう。
    これはマズイことですよね。
    現代においてのアラブは、負のイメージばかりが表に出てきてしまいますよね。
    なんとなくテロリストとか、石油成金とか。

    これだけ影響の強いアラブ世界なのに、何も知らないではマズイですよね。

    この本を読むと、中東が世界史の中で決して無視できない重要な役割を果たしてきたことが分かります。

    この地域を抜きに世界史を語ることは出来ない。

    イスラム教、十字軍、モンゴルとの戦い、スパイスなどの交易、スエズ運河・・・どれをとっても世界に大きな影響を与え続けてきた。
    なのに、彼らからの視点による世界史はぞんざいに扱われすぎてきたのではないだろうか。

    これは私も知っていたが、バグダッド全盛の頃の文化は西欧を遥かにしのいでいたのです。
    スペインを占領していた時代、哲学、数学、文学、科学などが、西欧側に伝わったのです。
    ルネッサンスの遠因もアラブによってもたらされたと言っていいのです。
    十字軍などは、アラブ側から見れば蛮族の襲来に他ならなかった。

    人材も魅力的な人物を輩出しています。

    ソロモン王、シバの女王、ゼノビア、ムハンマド、サラディン、バイバルス・・・
    どれをとっても、ロマン溢れる物語の主人公達です。

    中東の歴史の入門書として、オススメの一冊です。

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