物語 ストラスブールの歴史 - 国家の辺境、ヨーロッパの中核 (中公新書 2027)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121020277

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  • 図書館で借り読んだ本。
    ストラスブール、シュトラスブルク。
    フランス的、ドイツ的、
    ケルト的、ゲルマニア的。
    町のルーツとは、アイデンティとは。
    アルザス、エルザス。
    中央集権的、地方自治的。
    ライン川を中心に発展し、地理的に東西南北をつなぐ地域。
    現在は、EUの中心地のひとつ。
    新書でこのボリュームはすごい。

  • [ 内容 ]
    世界遺産にも指定された旧市街をもつストラスブールは、ケルト人の集落に端を発し、ローマ→ゲルマーニア→フランク王国と西ヨーロッパの典型的な文明を経験した。
    その後、ドイツ、フランスによる争奪が繰り返されるなか、ルネサンス、市民革命、ナショナリズム、世界大戦など、ヨーロッパ史を象徴する出来事をすべて体現する。
    寛容と自由、排他主義と戦火―もっとも壮麗にヨーロッパ史を生きた都市の歴史を鮮やかに描く。

    [ 目次 ]
    第1話 都市の起こり―ケルト人のまちから「シュトラースブルク」へ
    第2話 ドイツ的自由のなかの都市共和国―司教都市から神聖ローマ帝国自由都市へ(九八二~一六八一年)
    第3話 フランス的趣味、ドイツ的流儀―フランス王国自由都市の時代(一六八一~一七八九年)
    第4話 フランス国家のふところ―「マリアンヌ」とナポレオンの時代(一七八九~一八七一年)
    第5話 ドイツ「占領」と自治(喪失と再生)―「ライヒスラント」首都の時代(一八七一~一九一八年)
    第6話 揺れ動く魂―再フランス化と再々ドイツ化(一九一八~四五年)
    第7話 ドイツからの解放、ヨーロッパへの開放―再々フランス化の時代(一九四五年~)

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著者プロフィール

1953年、熊本に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。経済学修士(早稲田大学)、歴史学博士(ストラスブール大学)。外務省専門調査員(在フランス日本国大使館)、成蹊大学経済学部教授を経て、現在、成蹊大学名誉教授。早稲田大学非常勤講師。
主要著書に『ヨーロッパ経済――過去からの照射』(共著、勁草書房)、『「ヨーロッパ」の歴史的再検討』(鈴木健夫編、早稲田大学出版部)、『物語ストラスブールの歴史――国家の辺境、ヨーロッパの中核』(中公新書)、『地域と超越』(谷澤毅・松村岳志との共編、春風社)、『国家の周縁』(田村愛理・川名隆史との共編、刀水書房)、『アルザス社会経済史』(刀水書房)ほか。

「2022年 『金と香辛料 中世における実業家の誕生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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