地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121022820

感想・レビュー・書評

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  • いかに地方で就活しやすくするか?それがカギなのでしょう。
    東京で就活しようとする若者を責めることなんてできない。だって、就活のしやすさが全然違うもの。
    私は名古屋市に住んでいるから、ずいぶん雇用があるほうだと思うけれども、それでも東京の就活事情には愕然とした。なんで、「最高1日何件の選考をうけましたか?」の答えが「4件」になるんですか!ずるい!どう頑張っても午前と午後に1件ずつで2件が限界ですよ。かぶったら、どっちか諦めですよ!

  • 詳細な数値を基に書かれており、近い未来だと思っていた問題が、すでに現在進行形だということを痛感した。現状を知るには最適。

  • 難しい内容で、、流し読み。

  • 問題点の分析と指摘はなるほどなあと思ったんだけど、それに対する対策の実効性はどうなんかなあ・・・。
    子供の産むかどうかの選択、どこに住むかの選択は結局、個人の自由であり、それぞれの価値判断によるところで、政治・行政としては、各種の改革を進め、新しい制度を設計していくことで、個人の考えを動かしていくしかないと思うんだけど、では、改革を進めて新しい制度設計をしたからと言って、個人個人の価値判断がドラスティックに変わっていくいくのかなとも思うし・・・。
    本音の部分では「子供なんてめんどくさいし、東京にいれば刺激的なおもしろいことだくさんあるじゃん、お金稼げるじゃん」って考えていても、行政に対しては「保育園が整備されれば子供欲しいですね」なんて言ってしまったりするじゃない。この本音の部分を、どう動かしていくかっていうことがかなり大きいと思うので、行政や政治がいくら頑張っても、経済とか文化とかも変わっていかないと、なかなか難しいんじゃないかなあって思っちゃうけどなあ。つまりは、AKBのようなアイドル仕事でたくさんお金を稼げる現状では、まじめな官僚が机上でいくら考えたところで、女性が都会に流出していくのはそうそう食い止められないと思っちゃったりするんだなあ・・・。
    まあでも、例えば「仙台がミニ東京である必要はない」とか「撤退戦」などというあたりはそのとおりと思ったし。首都圏の中にだっていっぱいある。「再開発」という名目で、どこの駅にも似たようなショッピングセンターが建ち、同じようなテナントばかり入って、パイの奪い合いにしかなってないような光景がいくらでも見られる。この本の指摘するように、東京もいずれ収縮していくのだとしたら・・・。

  • 2015.03.03  日本の人口減少のからくりを理解する事ができた。地方から都市に人が流入。都市の出生率低迷が結果的に日本全体の人口減を助長。地方中核都市が、ダムの役割を果す必要性があるという。
    私見だか、都市への人口流入はなかなか止められないとしたら、都市の出生率向上が鍵になるとも思われる。働き方や、企業のこの問題への意識の高まりが大切だ。

  • タイトルが斬新で、センセーションを巻き起こした一冊。

    内容としては、怖いぐらいに現実を見ているなと思う。
    地方にいる身としてこの現実はよくわかる。
    ただ、東京に行くと、この現実がとたんに見えなくなる。
    そのギャップを縮めていくところから始めていかなければならない。

  • ようやく読みましたが、噂通りの良書ですね。いくつもの気付きが得られました。東京の出生率が特に低いので東京への人口集中は人口減少を加速させる、出生率が回復しても人口増加に転ずるのは何十年か先になる、女性の希望出産数は2人以上なのに経済・社会環境の制限で我慢している、などなど。

  • 私の地元も消滅可能性の高い町。
    2040年の若年女性の減少率は50.6%。
    2010年に比較して半分になってしまうと予測がされている。リアルな数字。
    そして、私の地元だけでなく、全国の896の市町村が消えてしまう懸念があると。

    地方創生が取り沙汰され、本格的な議論になってきているところだが、スピードを上げないと、人口減少、地方の衰退、高齢化、様々な問題が一気に解決できない状態になって現れるのではないか。遠い未来の話ではなく、今、未来の厳しい現実を見据えて対策を打たなければならない。

  • 我が国が抱える人口減少のメカニズムをロジカルに解明した意欲作だと思う。
    「極点社会」の到来、人々がスーっと消えて、パーっと無くなっていくその様は想像するだけでも恐ろしい。

    とはいえ人口減少を極度に悲観しても仕方がない。そんなことは無いとは思うが、「産めよ殖やせよ」のスローガンに基づく政治が展開されることはご免だ。
    労働、結婚、出産などにおいて個々人の自由が重要視されていくことは言うまでもない。
    本書を通じて、政策の創造基盤はあくまでも、一人ひとりの主体的な選択の為の環境整備と支援だと確信した。

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