教養としての宗教入門 - 基礎から学べる信仰と文化 (中公新書 2293)
- 中央公論新社 (2014年11月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121022936
感想・レビュー・書評
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2017.12.27読了
まさに「教養として」宗教の知識をつけてみたいと思っているけれど、何から読めばいいのか右も左もわからない!といった人にオススメの入門書。
宗教を「神or悟りを求めるゲーム」とする考え方は面白いと思った。
図書館で借りたので、そのうち購入して手元に置きたい。
・日本人は慣習的に宗教しているが、個人主義にはなりきれぶ、集団のお約束に真理を感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
題名通り宗教を「教養」「知識」として学ぶには最適な一冊。前半部は信仰としての宗教を「濃い」、共通文化としての宗教を「薄い」と大別して解説。後半部は資料編としての世界の主な宗教の解説で構成されておりそれぞれが広く分かりやすい説明で初心者でも抵抗感なく読める。
また掲載されている宗教や経典の比較表もイメージを掴むのに役立っている。
この著書からもう少し深く学んでいきたい。 -
入門書としてとても分かりやすい。
以下メモ。
宗教には信仰度によって濃い、薄いがある。
薄い→神頼み。
日本人が好むものは無意識的に馴染んでいく儀礼。
深い信仰も大事だが、浅い文化的習慣も大事。もともとイスラム、キリストはユダヤから派生。→一神教。
一神教では神が一番大事。
多神教では解脱や悟りが大事。
状況が厳しい方が神様が濃くなる。
希望を信じるということが宗教の原点。
戒律を守ることで平等が得られる。
個人主義化、科学の発展、自由思想により宗教が後退。 -
宗教に濃い人も薄い人も、実は宗教とはこういうものだったのかとよく理解できる本。
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タイトル通りの内容。各宗教の概要が分かりやすく記述されており、為になった。
ハマるわけでは無いが、長い年月により培われた各思想等は普遍的であり生きるヒントになると思う。 -
二男購入。
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宗教の入門書。各主要宗教の解説は後半に回し、前半部分では濃い宗教、薄い宗教という信仰の深さの視点で、世界の人々がどのように宗教に付き合っているのかを説明する。後半の各宗説明も含めて非常に参考になった。
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タイトルの通り教養として宗教とはなんだろうかと知ってみたくなったので読んだ。
今思うことは、人がより良く生きるための手段が宗教なのだと思う。
宗教によって、一神教、多神教だったり、また信仰、戒律、儀礼が異なっているが、目指すところは、信徒自身の心の安寧なのだと思う。ただし、何を心の安寧とするかは異なるが。
文化、宗教、法律、慣習、習慣、信条、哲学など、このあたりの言葉を区別して説明できるようになると、宗教とは何かを理解できるのだと思った。
宗教は、文化や法律と違って、民族や国を越えて広がっている。
また、宗教は、目的がある。と思う。
今は、そんな理解。 -
薄い宗教、濃い宗教、宗教の仕掛け、宗教の多様性と現代社会という章立てで、宗教について解説。資料編として、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教、儒教と道教、神道と日本の民俗的世界について概説。
キリスト教の愛を説きながら、なぜ英米人が世界でそれと反したことを行い、無宗教の日本がさほど酷いことを行っていないのか、不思議に思っていたが、大多数の英米人は深く信仰しているわけではなく、習慣であったり、レトリックであったりすると明言しており、なるほどと思った。一神教か多神教かという違いはあるものの、薄いという意味では、他国であっても日本とさほど変わらないことが大半なのだ。