俳句と暮らす (中公新書 2412)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121024121

感想・レビュー・書評

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  • 俳人である著者の、日々の暮らしと感じたことのエッセイと、俳句のアンソロジーです。個人的にはお喋りの部分をもう少し短くして下さるとありがたかったかなと思いました。

    著者の俳句だけではなく、師事を受けた方や、その師匠。そして歴代の俳人の紹介もあり、楽しく読みました。。最終章はなはや、松尾芭蕉で締めくくりですね。俳句は楽しい。しかし、奥が深い。細く長く続けて行きたいです。

  • 同じように見えても、和歌短歌をベースとする人の場合は、古今の文学知識や自分の「芸術センス」をひけらけすペダンティックな印象を受けてしまう(ことが多いような気がする・・)。『折々の・・』とか。作歌という行いに、高みを目指したい、他からの良い評価を得たい、という臭みがつきやすいということかもしれない。
    こちらの俳句のほうは、自分の人生を自らの胸に収めるために符号化する作業ともいえるし、あるいは同じような立場、シチュエーションにいる人、また知己などが、その事柄、情景、心理に共感するためのよすがとして効果的にパッキングしておくという、コミュニケーションツールのような色合いが濃いということかも。

著者プロフィール

昭和36年2月7日千葉市生まれ
昭和59年 東京大学法学部卒業
昭和61年 「鷹」入会 藤田湘子に師事
平成11年 「鷹」編集長
平成17年 藤田湘子逝去により「鷹」主宰を継承

●句集
『近所』(第25回俳人協会新人賞)『手帖』『呼鈴』『俳句日記2014 掌をかざす』『朝晩』(第59回俳人協会賞)
●著書
『魅了する詩型 現代俳句私論』(第19回俳人協会評論新人賞)『現代俳句の海図』『シリーズ自句自解Ⅰ ベスト100 小川軽舟』『藤田湘子の百句』『ここが知りたい! 俳句入門 上達のための18か条』『俳句と暮らす』

俳人協会評議員 毎日新聞俳壇選者

「2022年 『無辺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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