バルカン―「ヨーロッパの火薬庫」の歴史 (中公新書 2440)

  • 中央公論新社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121024404

感想・レビュー・書評

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  • バルカンのことをよく知らないので軽い気持ちで読みましたが、なかなかに難解な内容でした。特にオスマン帝国の影響がとても大きいことを知り、オスマンにも興味が出てきました。

  • 初めはよかったけど竜頭蛇尾

  • 20180112

  • バルカン情勢について知りたい人は、必読。人種・宗教などさまざまに入り組んだ複雑な場所。

  • 『バルカン―「ヨーロッパの火薬庫」の歴史』というタイトルからバルカンの近現代政治史の1冊かと思い込んでいたら、とくに前半は文化史・文化人類学的な記述が意外な印象を受けました。
    著者の精緻な記述により、近現代においてバルカンの人々のアイデンティティがどのように遷移していったか、また、どのような内的/外的要因によってnationalなアイデンティティが形成されていったのかをたどることができて興味深かったです。情報量が膨大すぎて一度読んだだけではまだまだ理解不足な点も多々あるので、また読み返してみたいと思います。
    1点だけ気になったのはやはりタイトルでしょうか。新書とはいえ、ちょっとミスリーディングなタイトルな気がします。政治史と思って手に取った人にとっては「思っていたのとちょっと違うかな」となってしまい、nationalな問題や文化史的な側面が気になる人は「政治史の本かな」と手に取らなくなってしまいそうな感じがしてしまいました。

著者プロフィール

1958年ロンドン生まれ。オクスフォード大学で古典学と哲学を専攻。ジョンズ・ホプキンス大学で修士号、オクスフォード大学で博士号を取得。現在コロンビア大学教授。ギリシャを中心とするバルカンの専門家であるにとどまらず、20世紀ヨーロッパ史の世界的権威である。「フィナンシャル・タイムズ」紙、「インデペンデント」紙などの寄稿者でもある。バルカンを扱った Inside Hitler's Greece: The Experience of Occupation, 1941–44 (1993)、 The Balkans: A Short History (2002)、 Salonica, City of Ghosts: Christians, Muslims and Jews, 1430–1950 (2004)で次々と権威ある賞を受ける。20世紀ヨーロッパ史を扱ったものとしては No Enchanted Palace: The End of Empire and the Ideological Origins of the United Nations (2009) (本書)、 Dark Continent: Europe's 20th Century (1998) (未來社より近刊)、Hitler's Empire: Nazi Rule in Occupied Europe (2008)、 Governing the World: The History of an Idea (2012) (NTT出版より『国際協調の先駆者たち』として刊行)などのベストセラーがある。

「2015年 『国連と帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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