カラー版 - 横山大観 - 近代と対峙した日本画の巨人 (中公新書 2478)
- 中央公論新社 (2018年3月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121024787
作品紹介・あらすじ
横山大観は明治元年(1868)に生まれた日本画最大の巨人である。東京美術学校の第一期生として入学し、岡倉天心に師事した。大観はその後、明治日本が推し進めた近代化や、日清・日露戦争の勝利、太平洋戦争への邁進と敗北を目の当たりにするが、こうした時代のうねりは彼の画業と軌を一にしている。本書は、昭和33年(1958)に満90歳で没した大観の生涯と画業を、もう一つの日本近代史として描くものである。
感想・レビュー・書評
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横山大観というと絵は下手だか富士山を描かなければ味がある、というのが、自分が絵を見ての評価でしたが、この本を読むと画家の評価は時代の背景とも連動して作られるものなんだなと。なるほど、その時代では革新的なことをやっていた人なんだなぁ。
とはいえ、実物を見て絵がうまいと言う気にならないのは変わらないのだけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本館開架(新書) [横山, 大観]
http://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB25786701 -
明治元年に生まれた大観は90年の生涯で、富士をはじめとする数々の名画を残した。激動の時代を描ききった日本画の巨匠の生涯にせまる
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職場関係で読む。
横山大観の人生を振り返った図書。誕生から没するまでを書きつつ、カラーで少し代表作が紹介される。日本近代に翻弄されているように見える横山大観だけど、大衆の精神性を眼に見える形にして、時代ごとに絵を描いていたとする考え方はなるほどと思った。日本近代に関係する横山大観、面白い… -
東2法経図・6F開架 B1/5/2478/K