東大卒でスミマセン - 「学歴ありすぎコンプレックス」という病 (中公新書ラクレ 414)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504142

感想・レビュー・書評

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  • これ、東大じゃなくて早稲田でも結構当てはまる。田舎出身東大生の苦しさが書いてあるが、これは、まさしく早稲田でもあてはまる。
    関東の有名中高一貫校の奴は本当に、出自が違うし、違う人種に見えたことを何年も前の学生時代に思い出す。

  • 東大あるある集。まあそれだけです。
    何らかの形で東大に縁がある人なら読んでもいいと思うけど、そうじゃない人にとっては延々と自慢話を聞かされている気分になると思うのでおすすめできません。

  • 「東大卒でスミマセン」
    東大卒とは何を意味するのか?東大生=○○なのか?東大力とは何か?東大だから○○だという社会や周りの先入観に対しての著者の苦悩が描かれる。


    私達にとって学力とはただ一つの側面を評価するだけのものだと思います。その最大の評価となるのが東大卒であり、さらに言うと東大理三卒だと思います。それだけ東大というブランドの力は大きいです、なぜならそう簡単に合格できない大学であり、日本最高学府の大学であるから。しかし、だからこそそのブランドに苦しむ面もあるんだろうとも思います。著者・中本氏はその苦しみの面にスポットを当ててくれています。


    私には「東大生=努力を継続でき且つ成果を出せる」というイメージがあります。なぜなら高校(受験期)からしっかり勉強しなければ東大には合格出来ないからです(まれにスーパーはいますがw)。センターで受ける科目も膨大ですし、高校の成績もしっかりキープする必要もあり、さらに2次試験では大抵数学でぶっとんだ脳みそをお持ちのライバルと戦わなければいけないw。かなり受験の中でもハードなコースだと思います。しかし、だからこそ彼らは凄いと思います。勿論、4年間何もしないで卒業では意味は無いですけど。


    しかし、そういったイメージも東大生には重荷になることがあるようです。それはそうですよね。外の先入観は誰しもを苦しめるものですし、特に大学卒業と言う面ではかなりの効力を思っているものです(しかし、「私、勉強しかしてなかったから家事が出来ないの」という主婦に東大卒だということが友人伝に伝わってしまって、嫌がらせを受けるという事実(著者の友人の経験)などを知ると、そりゃあ隠したくなるよって思います・・・。そもそも自分より学歴というか勉強してきた人がいないと思い込んでいるその主婦に大きな欠落がありますが、それを含めて成り立っているのが社会ですから、上手く生きないといけないということ・・・。なにやら複雑ですね)。


    この本はそんな先入観を持つことへの考慮の時間をくれます。それにそこそこ私にも当てはまるところもありますし、なかなか楽しんで読むことが出来ました。


    学歴が高いということにも苦しみはあります。

  • 五月祭の模擬裁判を見てみたくなった。

  • 東大卒の今はフリーライターをやっている中本千晶さんの著書。新書なのですぐ読めます。
    東大卒であることのコンプレックス、東大卒が社会でどう見られるか、などを自身の感覚で描いている。だから、時たま「言い過ぎ?」と疑ってしまうところはあるものの、何を言うても筆者も東大卒なので、そういう感覚もあるんだ、と新鮮な気持ちになる。
    全体的に言うと、東大生はカタい人が多いのかな、という印象を受けました。

  • 「すべからく」という言葉の使い方が誤っていたり、「最高学府」とは東京大学のことであるとの思い込みに基づく記述があったりします。かなり前に出たものの改訂版なので、チェックする機会は何度もあったはずなのでは・・・ まあ、こういう話は本筋とは関係がない些細なことですが。
     大雑把に言ってしまうと、著者の議論は、他大学の出身者との比較においては、東大出身者を一つのパターンに類型化し、ある種の側面において東大出身者は確実に他大学卒業生よりも優越している(それらの点を東大力と呼んでいる)と述べながらも、東大出身者同士の比較になった途端に多様性を強調するという二段階の構成になっています。しかし、どこの大学にだって、大学に行っていない人にだって、多様な人材がいるのは当然であって、著者のいう「東大力」を有した人間は東大出身者以外にも大勢存在していると思うのですが、そういうことはまったく視野に入ってこないということなのでしょうか。

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著者プロフィール

1967年生まれ。山口県周南市に育つ。東京大学法学部卒業。「NPO法人企画のたまご屋さん」副理事長。株式会社リクルートに勤務ののち2000年に独立し、「働き方・学び方・遊び方」をテーマに執筆活動を展開。2004年より、本を書きたい人と出版社の出会いの場を演出する出版エージェント「NPO法人企画のたまご屋さん」の運営に携わる

「2009年 『著者の素』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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