被災大学は何をしてきたか - 福島大、岩手大、東北大の光と影 (中公新書ラクレ)

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著者 : 中井浩一
  • 中央公論新社 (2014年3月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504876

被災大学は何をしてきたか - 福島大、岩手大、東北大の光と影 (中公新書ラクレ)の感想・レビュー・書評

  • 福島に貢献したいという思いが強いのか、2012年度は福島大学に学生が多く応募してきた。大学は定員割れを危惧していた。

  • 重厚感たっぷり。
    久しぶりに新書の棚に行って、目に付いたので、買ってみました。
    平積みにされていた時点で「呼ばれている!」と思って、手に取ったら、分厚さと価格にビックリしました。(笑)


    最初に。中公新書ラクレへの個人的見解。
    中公新書本体のレーベルは中学生くらいからよく読んでいて、結構好きです。
    で、ラクレが出たとき。あんまり、好きじゃなかった。
    「なんかライトになった」「時代に迎合しているだけっぽい」そんな感じが否めなかった。
    とっつきやすそうなイメージだけど、なんか安売りされている感覚が嫌いでした。

    でもね。この本、すごい。ラクレの内容と思えなかった。
    中公新書と、中公新書ラクレの違いを感覚で、なんとなくわかった気がします。
    作り手さんからすると、めっちゃ失礼な人ww
    でも、感想だから。書いておきます。



    で。本編は?なんで買ったの?というところ。
    私は『震災』という切り口より、『地方国立大学』というところに興味をひかれました。
    大学の実態って報道量が少ない印象を前から持っています。
    というか「先生」と名前の付く業界は「なんか風通し悪そう」という印象です。
    業界で固まって、寄り合いで、良くも悪くも伝統と習慣が残っている場所が多そう。
    だから知りたかった。

    一つ目。
    一つの大学でなく、被災三県の大学を紹介しているのも魅力的でした。
    東北大学は言わずと知られた旧帝大。
    一方、岩手や福島はやはり、地方国立大学。規模が小さい。
    大きさが違えば、当然内部も変わってくる。
    それを見ることができそう!と思いました。
    実際そうでした。

    二つ目。
    地方国立大学の役割に言及しているところ。
    地方がどうあるべきか?という話題は気になっています。
    人口が減少する、都市に人が流出する、少子高齢化が進む。。。

    ちょっと話題がそれますが。
    (田舎育ちで、東京に流出した人間が言える言葉ではないかもしれませんが)
    地域活性、地域再生、お客さんを呼ぶ、インフラを整える、技術を作る
    大変に盛んに地方ではお金を呼ぶために努力しています。
    本当に、東京にいるとまったく気づきませんが、
    道路や新幹線や空港とは、地方にとっての一つの悲願です。
    何十年も前から言っていて、叫び続けて、バブルが崩壊して、財政のめどがつかなくて
    計画が頓挫して、それでも求めていって、本当に必要なのか?と聞かれて。。。
    地方にいると結構そんな話題がニュースで流れます。
    凄惨な事件よりも、自治体をどう運営するか?というニュースが多い気がします。
    平成の大合併の時に大きく地方は揺れました。
    その時に、地方は面白いな。とも思いました。
    それに大学がどういう形式で関わっていくのか?研究者は経済を活性化できるのか?という部分に興味をもちました。
    産学官連携、なんてきれいに聞こえますけど、私には利益の奪い合いのようにしか見えなかった。
    でも、大学も利潤を追求していかないと研究が続けられない!という事態に陥った。
    予算が確保できないから。
    どういう風に「学」がどういうふうに「産」「官」と連携していくのか知りたかった。


    中身ですが。
    まー、本当に色々な事が書いてあります。すごいよ。


    その前に。この本のいいところだなって思ったのを書きます。
    意見が複数ある時、一方の意見だけを書くということをしていないこと。
    賛成と反対があれば、賛成に反対の意見をぶつけたり、
    反対に賛成の何が悪いかを聞いたり。そしてその量や質が偏りすぎていないこと。
    もちろん、筆者の意見も入っている。それは当り前。
    事実とそれに対する意見がいいバランスをとっているように見えました。


    じゃ。本当に感... 続きを読む

  • 厳しいコトを書かれているのかな?

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    「大学は被災者だが、同時に社会貢献をすべき、地域の中核でもあった。活躍できた教員はどこが違うのか、復興予算に潜む問題等、徹底検証。 」

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被災大学は何をしてきたか - 福島大、岩手大、東北大の光と影 (中公新書ラクレ)の作品紹介

「地方国立大不要論」を払拭すべく、法人化後の大学はここぞの危機に社会貢献ができるよう地域の中核をめざしてきた。震災前からの中長期の改革を視野に入れながら、個々の取り組みを大学ウオッチャーが徹底取材。活躍した人・組織の成功の理由は?巨額の復興予算に潜む問題とは?法人化の流れの中で復興支援を検証。

被災大学は何をしてきたか - 福島大、岩手大、東北大の光と影 (中公新書ラクレ)はこんな本です

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