奇食珍食 (中公文庫 こ 30-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122020887

作品紹介・あらすじ

蚊の目玉スープからカミキリムシの蛹、オタマジャクシ、ヒルのソーセージまで、昆虫であろうと爬虫類両生類であろうと灰であろうと食べつくす、世界津々浦々の珍しいしかも理にかなつた食の生態。「食の冒険家」が自分の舌で取材したうんちくレポート。

感想・レビュー・書評

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  • なんでも食べれるってきっと楽しい。エスキモーの食事とか食べれるようになりたいな。生アザラシの腹腔内で腐らせた小鳥って究極的。これをサラダせんべいを食べながら読むと良いと思います。

  • 世界中のちょっと変わった食を紹介している本。
    現地の人にとっては当たり前の食事でも場所が変われば奇食珍食になってしまう。

    蛇や蜂を酒に漬けるのは知っていたけど世界には蛆や蝿を漬ける酒があるのか...お、奥が深い....

  • 焼きおにぎりの昆布茶漬けみたいな一冊。
    そうそうこういうのだよこういうの!ってのが第一声。世界のいろんなもん変なもん食いまくってたくさんレポしてくれたらそれでええねん、頭使う本読んで疲れた時の箸休めが欲しいねん、っていうわがままにパークハイアットのベテランコンシェルジュのごとく期待以上に応えてくれた。

    ・アオウミガメは海藻食べるから美味いけど、アカウミガメは雑食だから食えたもんじゃない。
    ・日本人こそなんでも食べてしまう世界一の民族である
    ・ふぐ料理「きくひろ」
    ・猛毒ふぐの卵巣ですら食べ方を考案している日本人の食材追求の執念(こと魚卵において甚だし)
    ・福井敦賀の魚辻
    ・カピバラは焼いて食べると美味い。繁殖能力も高いため東農大が研究をしている。
    ・ネズミザメの煮こごりご飯の描写

    カピバラの一件は調べても出てこないんだが総じてとても面白い。また読み直そう。

  • 暮らし
    社会

  • ちょっと脱線気味のところもあるけど面白く読めた。
    バロットをNGとしているのはちょっと意外。

  • 虫食いの章がやはり面白い。「もやしもん」等の奇食作品の元ネタがゾロゾロと出てくるので、そちら方面の方は必携の1冊。故佐々木侃司氏の表紙のイラストも最高。小泉さんの話と合うんだよね。別の意味で(?)。

  • 世界の変わった食べ物、食べ方の本。

    しかし、食べる材料、品種では中国でも及ばないという日本食が一番ゲテモノ食いだと言う本。興味深々で面白かった。

  • 以前,泊まり込みの生態調査でご一緒した方と話をしていて,
    勧められた一冊.

    確かに,奇食珍食だ.
    でも,日本の食文化も,海外から見たら奇食珍食なのかもしれない.

    「食」に関する著作が多い著者だけれど,ある意味,この本は別格
    なのかもしれない.

    食に興味のある方は,一度どうぞ(笑)

  • 日経新聞で小泉武夫さんが連載してらっしゃるのですが、それがあまりにも幸福であまりにも美味しそうなので、別の著書を買って読んでみました。

  • 蚊の目玉スープからカミキリムシの蛹、オタマジャクシ、ヒルのソーセージまで、昆虫であろうと爬虫類両生類であろうと灰であろうと食べつくす、世界津々浦々の珍しいしかも理にかなつた食の生態。「食の冒険家」が自分の舌で取材したうんちくレポート。

  • 上品な語り口とあふれる含蓄。うまいものもいかものも全て食いもんだ。
    非常に面白い。

  • 一番心惹かれた「蚊の目玉のスープ」がアミのような小さなエビの子の目玉とネタバレされてちょっとガッカリでした。
    いわゆる「いかもの食い」ではない、作者の食への探究心はやっぱり面白いです。

  • 何を食べるか、考える。

  • ご存じ小泉武雄教授の発酵食品エッセイ.
    氏の発酵食品系エッセイの中で,僕はこれが一番好きである.
    本作も材料別に食品を紹介しているが,魚や動物肉以外にも,灰などの特殊食材(?)も登場しており,なかなか興味深い.
    作中にいくつか伝聞情報のみで実際には食していない食材も登場し,恐らく今後食す予定もないのだろうが,同一人物による多様な経験・評価をウリにしているだけに物足りなさを感じる.

    ※<a href="http://osakanabanashi.seesaa.net/article/105301291.html" target="_blank">当方ブログの蔵書目録コーナー</a>には,ブクログに登録できない古書・洋書・珍書リンクなどもありますので,もし魚本倉庫に興味をお持ちの方は,<a href="http://osakanabanashi.seesaa.net/article/105301291.html" target="_blank">こちら</a>も併せて御覧ください.

  • 気持ち悪い食べ物とかの話を
    スプラッターとして読もうとしたが
    意外と美味しいものの話ばかりなのが残念。

    エスキモーの食事が一番期待通りだったかな。

  •  面白い。
     カブトムシの幼虫を噛むと口中に「旨汁」が広がるのだろうか?試してみたくなった。

  • いわゆるゲテモノ食いに関するエッセイ。書かれた当時はゲテモノとされていたが現在は割と一般的になってきたものもあって、なかなかおもしろい。

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著者プロフィール

小泉武夫(こいずみ・たけお):1943年、福島県の造り酒屋に生まれる。東京農業大学名誉教授。専門は醸造学・発酵学・食文化論。専門的な話を、分かりやすく伝える達人。また食の未来を中心に、日本が抱える多くの大問題に挑んでいることから、「箸(★正字)を持った憂国の士」と評される。140冊を超える著作があり、小説も『猟師の肉は腐らない』、『魚は粗がいちばん旨い』など、専門的な知識に裏付けられた独自の作品が多数ある。


「2023年 『熊の肉には飴があう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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