- Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122022874
作品紹介・あらすじ
「あ」が使えなくなると、「愛」も「あなた」も消えてしまった。世界からひとつ、またひとつと、ことばが消えてゆく。愛するものを失うことは、とても哀しい…。言語が消滅するなかで、執筆し、飲食し、講演し、交情する小説家を描き、その後の著者自身の断筆状況を予感させる、究極の実験的長篇小説。
感想・レビュー・書評
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この本を読み進め音が消えるたび、自分の語彙力の無さ、漢字の弱さを痛感する羽目になった。最悪⭐︎
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設定は面白いのに中身が面白くない。。
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ストーリーを求めてる方には薦めない。
これは、あくまでも狂気的な実験をした本。
この作品は読み進めるほど
言葉を失っていく作品であ、い、う、え、お
など表現できる文字に制限を掛けていく。
どの作家も手をつけないであろうテーマだ。
ただ、表現を狭まれたり中で紡がれるワードセンスはもの凄い。
内容というより限られた言葉でもどこまで小説として成立していくのか?
ということを目指しているように感じ
まだいけるのか、もう無理ではないのか。
そう言う言い回しをしてくるか...
というやりとりが続き面白さというよりは
凄い!という感想が全面的にくる。 -
どんだけ言葉が好きなんだ!
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なかなかムズい いわゆる小説ではなかったんだね
講演会のあたり何回読んでも何一つ頭に入ってこなくて言葉って大事だなと。 -
ひらがなが一文字ずつ消えていく実験小説。ストーリー自体はどうでもいい感じだが、誰もがやってみたくても面倒くさい作業をやってくれた、という感じ。幽遊白書の元ネタですね。
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語彙力の世界ですよ、これは。凄いね
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1、2文字づつ使える文字数が減っていく言葉遊び的な要素の強い小説。
使えなくなった文字を含む単語が存在しなくなるため、主人公が娘の名前、妻の名前と忘れていき、段々と孤独になっていく心情変化が良かった。
1章の範囲では言葉遣いに違和感がほとんどなく、どのように文を構成しているのかが興味深かった。
終盤の使える文字数が10文字程度の辺りからのスピード感が好き。 -
世界から一音ずつ消えていき、その音を使う物が消えていく。
それでも物語が成り立っているのがすごい。
言葉や表現をたくさん知っているのっていいな。