文章読本 改版 (中公文庫 み 9-7)

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  • 中央公論新社
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感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122024885

感想・レビュー・書評

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  • 文章の読み方・書き方、共に勉強になりました。文章に対する三島のこだわりが垣間見えて、すごく参考になりました。

  • 読んでよかった。

    多くの人が気軽に文章を綴る昨今
    ただただ好きなことを自由に書く文章があふれている。
    私の日記もそういう類。
    そういう文章しかかけない私にとって
    衝撃的といってもいい。

    10年後も抵抗なく読める文章を書くように
    そう心がけていると著者はいう。
    職業として文章を書き、
    かつそこに格調を求めるというその姿勢こそが
    今の時代にも廃れることなく読まれる所以だ。

  • 文章を書くためというよりは、鑑賞し味わうポイントを伝授してくれる本。

  • <まるで世話やきおじさん! 三島は意外に親切だった。>


     文章は進歩し変化し磨かれてゆく。さまざまな様式に触れて、いろいろな文章から美を感じられるよう、敏感であるように……。
     文壇を騒がせ世を震撼させ、独特な存在感を示した巨星、あの三島由紀夫による『文章読本』を読みました★

     同題の書籍は数あるけれど、三島由紀夫の(!)文章読本となれば、いやがうえにも期待が高まり、緊張感も誘われたものです。
     何しろエキセントリックな印象さえ漂うほど、彼の美学、美意識を作品に刻んできたミシマです☆
     読んでる最中は我を忘れるほど幻惑されますが、本を閉じてしばらくすると「…こ、怖くなってきた」と震えてきます。作品全体のどこにどのくらい力を加えるかを計算して、完璧な答えを出したような気配が充満していて、圧倒されるのです★
     海外でも長きにわたり読まれ、その名が浸透している数少ない日本人文豪(じゃないかな?)ですが、世界のどこに出しても負けない、完成された美という怖さ(??)があるからだと思います★

     ところが意外に、本書における三島氏は少しも気難しくありません。明らかに素人読者にも分かるよう、あれこれ世話をやいてくれるではありませんか。基本的な文章技法から始め、文学作品の鑑賞の手引きまで用意して、懇切丁寧に教えてくれるのです。
     本書を読む限り、三島由紀夫は、自分だけが文学の美しさを知っていればいいとは思っていなかったよう。読書に興味を持つ多くの人に、文章にひそむ美しさについて、鑑賞のポイントを伝えようとする心づもりがあったように思います。

     途中からは、自らが執筆する上で実践していることにも触れています。また驚いたことに、すごく噛み砕いた丁寧な調子で、例文を挙げながらの具体的な説明。小説や脚本の印象から、もっと横柄なお方かと(失敬★)想像していたけれど、少なくとも本書の中の三島は好人物だったのでした☆
     そして、さすがの気品を感じました。

  • 熟読者入門。個人的に谷崎の方が好き。

  • み-9-7

  • 面白かったよ、これ

    ある程度、読書習慣が身に付いたら読むといい
    あくまでも三島の視点からの文章解説だから
    必ずしも同意はできない

    色々な引用があって飽きない!
    むしろ新しい文章の魅力に触れることができる

  • 三島由紀夫が書いた、文章読本。
    文章読本という題名で、さまざまな文学人が本を出版していますが、今回は三島由紀夫。

  • 自ら時代錯誤かもしれないとしながらも、文章に「気品と格調」を求める。

  • 少し前に読みましたが
    若干内容が飛んでます。

    美しい文章とは何でしょうか
    自分でいろいろな文章を読んでみて
    自分でいろいろな文章を書いてみて
    また、改めて読み直したい本です。

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著者プロフィール

本名平岡公威。東京四谷生まれ。学習院中等科在学中、〈三島由紀夫〉のペンネームで「花ざかりの森」を書き、早熟の才をうたわれる。東大法科を経て大蔵省に入るが、まもなく退職。『仮面の告白』によって文壇の地位を確立。以後、『愛の渇き』『金閣寺』『潮騒』『憂国』『豊饒の海』など、次々話題作を発表、たえずジャーナリズムの渦中にあった。ちくま文庫に『三島由紀夫レター教室』『命売ります』『肉体の学校』『反貞女大学』『恋の都』『私の遍歴時代』『文化防衛論』『三島由紀夫の美学講座』などがある。

「1998年 『命売ります』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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