- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122034396
感想・レビュー・書評
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傑作。センチメンタルに過ぎるがそれがいい。山登りとは青春であるというのは納得できる解の一つと思った。
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文章のプロが書くとおもしろい
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電車で読んでいたらしょっぱなから洟水を啜り上げる程泣けた。泣けるだけでは別になんてことない。何通りもの読み方が出来る所が嬉しい。アルペンものであり、青春ものであり、革命であり思想であり、歴史であり、そして反戦であり、生きることを描いている。今まで読んだ山もので今の所一番好きかもしれない。まだほんの少年たちが、青年たちが、この本の中で必死で生きている。今の時代人間が間伸びして幼くなったことを、実感する。
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佐瀬の本で、森田勝を取り上げた『狼は帰らず』、長谷川恒夫『虚空の登攀者』、山田昇の『ヒマラヤを駆け抜けた男』の3冊が同じく、中公文庫から出ている。
本書は青春群像として、第二次RCCの設立にかかわった男達が取り上げられている。
いつ死ぬかもわからない戦争の合間に、岩壁に命をぶつける男たち。
岩登りに新たな風を吹き込んでゆく。
そして、第二次RCCとしての集結。
戦後のクライミング史が実在の人物を通して綴られてゆく。
今では当たり前になっている岩のグレーディングやボルトなどの歴史もわかる。
クライマー一読の書です。
個々のクライマーを取り上げた本よりも本書の方が個人的には楽しかった。 -
スポーツクライミングではなくアルパインクライミング全盛のノンフィクション。スポーツクライミング本に比べればもう暗いんです。でもその暗さがなんか好きかも。