古事記―マンガ日本の古典 (1) 中公文庫 (中公文庫 S 14-1)
- 中央公論新社 (1999年6月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122034501
感想・レビュー・書評
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古事記の面白さはやっぱり上つ巻だと思うので、上巻限定の古事記漫画のこの本を選びました。
やっぱり絵に書いて、それぞれ個性的なキャラクターで話を見たほうがわかり易かったです。
古事記の上つ巻は寓話と歴史をおりまぜていて、伝えられた話なので、その話が何を示しているかを別の書に求めると、もっと楽しく読めると思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『レッツ古事記』が愛読書で、友人に読ませてまわっている私ですが、石ノ森氏の『マンガ日本の歴史』がわかりやすく、非常にためになったため、彼が手掛けた古事記のマンガも読んでみました。
カオスな話ですが、はっきりと神々の描き分けがされているイラストなので、読んでいく上での混乱は少ないです。
こちらもかなりくだけており、神々はかなり当世風。
蛇だらけの部屋に寝かされ、妻から渡された笛で命を取り留めるシーンでは、オオクニヌシノミコトに「インディ・ジョーンズみたい」と言わしめています。
また、タケミカヅチノヲの神の登場時の「ターミネーターIIか!?」「Non、サイボーグ004・・・!!」という会話には、こらえきれずに笑ってしまいました。
たしかにサイボーグ004に酷似している風貌で描かれていたのです。
さらに「ここより永遠に」の海辺のシーンのパクりまでも描かれているとは、堂々としたものです。
クエビコの神として、もの知りのカカシが登場し、伊坂幸太郎の『オーデュボンの祈り』はここからヒントを得たのかもしれないと思いました。
また、神々ははじめは年を取らなかったものの、「天孫」邇邇芸命(ににぎのみこと)以後寿命ができた、という記述に、(そういえば彼はコノハナサクヤヒメと結婚したんだった)と納得しました。
覚えきれないほどに神々が登場し、起承転結を無視して進むカオスなストーリーですが、イラストのわかりやすさに助けられて、少しずつ内容も把握できてきたようです。 -
このシリーズは面白く古典が読める。
普通の教育ものより面白くまとめられてる。 -
図書館の本
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とても勉強になった。あらためて本を読むほどでなくても、内容を知りたいものは、漫画で読むととてもいい。
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マンガ日本の古典第1巻『古事記』。仮面ライダーや、マンガ日本の歴史で知られる巨匠石ノ森章太郎による。
本書は、石ノ森自身が「あとがき」で触れているように、上巻のみを扱っている。
『古事記』は、現代に生きる私たちにとっては、R指定にかかるような卑猥な内容が多いため、一般には「因幡の白兎」といった、当たり障りのない部分がよく知られているが、当時の日本人が生きた世界がどのようにして作られたのか(いな、どのようにして作られたのかと信じられていたのか)を知るためには、このマンガを読んだ後、新編日本古典文学全集や講談社学術文庫の古事記を読むとより深く知れるだろう。 -
はしょってる部分あるけど、浅く〜な程度だと思えば良いかな、と。