リビング (中公文庫 し 39-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 832
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122042711

感想・レビュー・書評

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  • 「婦人公論」に連載されていた12編の短編集です。
    なので読者の女性を意識した作品になっています。
    テーマは家族。
    少し切ない物語が多く見られます。
    決してハッピーエンドではないけれど、すこしがんばってみようと思ったところで終わります。
    重松氏らしい作品ばかりです。

  • 重松清さんの小説は、日常の一部を切り取ったようなリアルさと温度感がすばらしい。
    世間体やら、人からどう思われるかって、何であんなに気にしちゃうんだろうなー

  • 重松清の家族ものがすき。今回もすごく素敵な短編集でした。
    家族になったって色んな悩みがあって家族がいるから優しい気持ちになれる。毎日のくらしが愛しくなる、そんな一冊。

  • ハズレのない重松作品。本作も色々な苦労や悩みを抱えながらも、明日に向かって歩く人たちの姿に心が温かくなりました。親の立場、子供の立場、夫の立場、妻の立場・・・各々が役割を果たすのが「家族」であり、その舞台が「リビング」かな。

  • 感想
    なんで毎日集まらなくてはいけないのか。何が起きたか。どう考えたか。親の背中を眺める良い機会。今日のご飯ではどんな話が聞けるかな。

  • おかしな言い方ですが、安心して読めましたよ。
    夫婦や家族の集まりの諸問題、あるいはゆくたてを、文章が平明で運びが矛盾なく描いていて、なんてうまい作家さん、と今さら感心しながらね。
    まあ、小説の主人公たち登場人物は翻弄され真剣に悩み、生きているのですけど。
    だからこそ、著書も多く、いつも本屋さんに山積み、つまり(よく売れて)よく読まれているのですね。

    この作品は芥川賞の『ビタミンF』と同じころということですので、わたしが横目で見ているうちに、どのように進化されているのでしょうかと気にもなりました。

    ミステリアスな作品、熱狂するような嚙み応えのある作品、回りくどいような重厚な作品好みのわたくしですが、寄る年波でそれが疲れるというか、敵わないなあという心地もするこれからは、重松清ワールドもいいかなって、勝手ながらに思いました。

  • 皆並みな悩み。良いフレーズだ。

    となりの花園は、最初微妙に感じたけど、4編読み終わるとなかなかよかった。

  • 2021.8.28

  • みななみなやみ
    ミナナミナヤミ
    ミナ ナミナ ナヤミ
    皆 並な 悩み

    それぞれに様々な悩みがあり、
    悩んでるのは自分だけではない

  • 内容(「BOOK」データベースより)<blockquote>ぼくたち夫婦は引っ越し運が悪い。今回の新居は完璧、だったはずなのに…ディンクスの夫婦は互いにぶつかりながら、隣家とまじわりながら、共に生きることを確かめあっていく。四季折々に紡がれた連作短篇『となりの花園』を縦糸に、いとおしい毎日のくらしを横糸に、カラフルに織りあげた12の物語集。</blockquote>重松では一番好きだ。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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