名将たちの戦場 (中公文庫 つ 15-38)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122042889

感想・レビュー・書評

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  • 著者の前作が浅かったのは外見からして軽めのPHP文庫だったからかもしれない。重厚長大に見える中公文庫ならば、表題と軍事評論家の名に恥じぬ、それぞれの戦場における隊列や糧食、戦術や用兵の解説を期待したが、一切変わらず。結局は各将のうわっつらの経歴を撫でるのに精一杯で、戦場描写が軽すぎる。
    アレシアの戦いについて述べるのにその特徴的な包囲網について一切の言及もなく、タプソスの会戦での用兵についても何もない。どの戦場でも『激戦だったが劣勢を覆した』『軍を三つに分けてそれぞれが活躍した』『詭計で敵を誘き寄せ、大逆転に転じようやく勝利を収めた』と概要と結果を述べるだけ。そこらの伝記に書いてある程度、いやそれ以下の内容で、軍事的見解なんて毛ほどもない。
    前著でも見られた、やけに簡略した世界地図は、経費削減のためかなにかか。ともかくその程度の力量しかない、作者の象徴にさえ見えてくる。さすがにもう買うことはないだろう。

  • 名将の選択が全体的に日本人好み。

    但しプリンツ・オイゲンなど日本人には殆ど認知されていない人物がクローズアップされているのは良い。

    戦史に興味を持った方にどうぞ。

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著者プロフィール

作家、軍事研究家

「2017年 『世界全戦争史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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