西の善き魔女 (2) (中公文庫 お 65-2)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122044609

作品紹介・あらすじ

幼なじみのルーンの安全を守るため、フィリエルは、伯爵と女王候補アデイルに力を貸すことを約束。貴族の娘としてふるまうのに必要な教育を受けるべく、修道院附属学校に入学する。しかし平和に見えた学園は、乙女たちの陰謀が渦巻く場所。フィリエルは初日から生徒会の手荒い歓迎を受けることに…。胸躍る長篇ファンタジー第二巻。

感想・レビュー・書評

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  • フィリエル、女学校へ。

    女学校は、表向きは生徒間は平等なのですが、やっぱりスクールカーストとはちょっと違う身分差別みたいなものがあり。

    入ってきて、自分の監視役についた女の子が亡くなってしまったりと、予想通りの波乱が。

    個人的には、マリエが目立たないけどいい仕事をしているなぁと。

  • 恋心の自覚。

  • 「小公女」のような話になってきたように思えた。
    寄宿学校のせいだろうか?
    まぁ、フィリエルはセーラなんかより、鼻っ柱が強いし、悲壮感がまったくない。むしろドタバタ喜劇。
    少女マンガ的だっていうの、よく分かる。
    私には腐女子的発想がないことを再確認。若干引いた箇所もアリ。

    レアンドラ、カッコいいね。
    敵にまわしたらこれほど怖い人もいないかも、だけど……待てよ。
    アデイルもその妹だった。あの登場シーン、大差ないや。

    いやぁしかし、女子校ってこーわーいー。

  • えへへ

    面白いので我慢できずに2冊目読んでしまいました^^
    おっもしろいなー

    女学校に潜入しました
    キスもしてしまいました^^
    へへへ

    なんか気持ち悪いなあわたし
    ふたりがかわいくて仕方ないです
    ときめきまくりです
    おもしろいおもしろい

    絵が描きたいです
    佐竹さんの絵ももちろんすてきなんですが、誰か描いてくれないかな~
    ピクシブに絵あったりするかなあ
    今度探しにいってみよう

  • 2023年12月3日購入。

  • 2巻は学校編
    読み物として面白いです
    特にルーンが…
    まあ、楽しめますよ

  • 続いて第二巻。

    今度はヒロインが上流階級の女学校に入れられる。
    女王候補アデイルに付き従って、王宮に入るためだ。

    「生徒会」に目をつけられ、一時は学園中から孤立してしまうフィリエル。
    そこに遅れて転入してくるのは、故郷で仲良しだったマリエと、もうひとり、意外な人物が。
    その展開に、あっけにとられる。

    そして、アデイルが書いてフィリエルに託したBL小説。
    これが窮地に陥っていたフィリエルを救う。
    水戸黄門の印籠か?と言いたくなるような効きっぷり。
    これまた、唖然としてしまう。

    自分がこの物語に夢中になれた、というのとはちょっと違う。
    物語は緻密に作られている。
    何か、世界観を面白がれると言うか、何というか。

  • 荻原さんのファンタジー、第2巻!
    この先どうなることやらと思ったら、フィリエル、女学校に行くことに。
    端的に言うと、「女は恐ろしい」という巻です。
    陰謀次ぐ陰謀。そして人死にまで。
    実際にはここまで過激ではありませんが、女子の世界が恐ろしいのは同じです(汗)
    それを「貴族の思惑」という形でうまく表していると思います。
    なんかレアンドラが恐ろしいです。
    「色魔」って…(笑)

    でもやはり、少女小説ですね〜。
    心が夢見る少女ではない人はキツイかもしれません。
    まず普通、男子禁制の学校に女装して男子が転校してきたりしません(笑)
    しかもフィリエルの隣の部屋…。
    いや不用心過ぎでしょ!
    前巻を読んでこの2人にはもっと仲良くなって欲しいなとは思っていたのですが。
    これはいきなりすぎでしょう!
    ルーン…欲求不満ですね(笑)
    可愛すぎます。
    すごいフィリエル大好きなのに、全然伝わってなくてかわいそうですけど。
    でも、屋上で流星群みるシーンは大好きです。
    「もう一回してみる?」 「してみる」
    って…。
    かつてこんなに可愛らしいキスシーンがあったでしょうか。

    それはさておき、アデイル…。
    いったいどんなお嬢様なのでしょう?
    BL趣味は大事な設定だったんですね(汗)
    ユーシスに迎えに行かせちゃうし。
    アデイルだけでなく、女子軍が強気すぎて、ユーシスがヘタレに、ルーンがお姫様に見えてきます。
    でもこの2人の会話は、嫌いではありません。
    そして、チェスがやりたくなりました(笑)

  • 奔放な振る舞いで教育係をキレさせたフィリエルは全寮制の女子修道院附属学校に送られる。地位や意地の絡むなか、生徒会に目をつけられたフィリエルのために送り込まれてきたのは麗しのルーネットであった。
    ルーネットが可愛すぎる。そして、何故か姫すぎる。フィリエルが自分らしさや自分の魅力に気づき、ちょっぴり大人になったかもしれない。相変わらずまっすぐで一生懸命なフィリエルも可愛い。アデイルがまさかの…であるものの、ラストの演出は、まさに神がかっている。ルーンとユーシスの会話(といっても一往復で終了)や、その後のなんとも言えない空気を思うと笑えるというか、なんというか。

  • 王道な流れで今回は女学校へ行く事になる主人公。まさかのルーン達も途中から入り、面倒が更に増えますが、乗り切る事で主人公は成長しています。色んな意味で怪しげな雰囲気漂う閉鎖空間で発生する集団心理、ひとが集まって指示ひとつで動かせる事が怖いです。次回は王宮へ行く事になりましたが、ファンタジー版大奥と予想がつくので読むのがまた怖いです。

  • この巻では主人公フィリエルが女子修道院に編入させられます。そこは女の花園…と聞こえはいいけれど、どこにでもある女子高のように出るものは打たれる女の怖さを凝縮した世界。物語なので、さらに過激に死人まで出る始末。
    もちろん型にはまるフィリエルではないので、そこでも徐々に味方をつけ、更にマリエと女装したルーンの編入によりさらに問題は表面化。
    対立する生徒会の黒幕にはアデイルの姉も登場。
    すったもんだの末、全員宮廷に行くことになり、退学となりました。
    何よりも一巻目でアデイルの腐女子ぶりが、神のごとく学園で称えられており、アデイル渾身の一作として書いた義兄とルーンの物語が文芸部の手によってばらまかれたの知ってなお、最後の最後に白馬でルーンを迎えに行かせるというなかなかの演出ぶり。
    フィリエルの無防備さにいら立つルーンの変化は、意外に性急で、これからどうなるこの二人といったところ。
    女子高にありがちなお姉さま的な見せ場もあり、まるで少女漫画のように展開して、ノーマルな人たちが敬遠しそうな内容であるにもかかわらず、読ませてしまうのはさすがだなと思いました。
    私は何でもオッケーの人なので、何これ面白い、と素直に思い、あっという間に読み終えました。

  • せっかく面白いのに、1巻より大分ホモホモしい。毎巻趣向を変えてくれそうなので、そこに期待だ。

  • 女子高に編入して、いじめ・無視からヒロインにのし上がっていく様は気持ちよかった。でも、ルーンはやりすぎ。

  • 前巻で「アデイルのBL作家話はいるのか?」と書いたけれど、そうか!こうなるのか!面白すぎて一気に読んじゃいました。しかしどこの世界も女ばかりだと恐い世界になるなぁ。

  • うーん…なんか眠い。
    いまいち読み取れない。登場人物たちは「だってあたくしはそうしなければならないのよ、わかるでしょう」と話しているため、彼女たちにとっては自明の理らしいのだが、なんだかよくわからない。

  • フィリエルとルーンの関係がいきなり進んだので展開の速さにビックリした(°д°)
    学園物はもっと続くのかと思いきや、この巻で終了のようなので少しガッカリ。
    今後フィリエルの身に何が起きてくるのか次巻が楽しみ。

  • 幼なじみのルーンの安全を守るため、フィリエルは、伯爵と女王候補アデイルに力を貸すことを約束。 貴族の娘としてふるまうのに必要な教育を受けるべく、修道院附属学校に入学する。 しかし平和に見えた学園は、乙女たちの陰謀が渦巻く場所。 フィリエルは初日から生徒会の手荒い歓迎を受けることに……。 胸躍る長篇ファンタジー第二巻。

  • わりと無茶苦茶で笑った。

  • すごく楽しかった!女学校ということで思わぬ百合っぽい要素があったり、まさかルーンが女装で登場したり(これはびっくりしすぎた)、後半に入ればロマンス要素が加速されて、まさかあんなに色気のない純朴なキスシーンにくぎ付けになるとは思わなかった。あのシーン好きです。

  • 国家の陰謀渦巻く全寮制百合サスペンスってかんじかな?
    中庭でサンドイッチを食べる描写が好き。
    アデイルさまお麗しい!

  • ファンタジー!ファンタスティック!

  • カテゴリに分けるのは不得意ですが、これはきっとライトノベルですよね?
    もちろん否定的な意味で言ってる訳ではないです。
    ラノベにも面白い本はたくさんあります。
    そしてこのシリーズもその1つではないかと思いました。

    ここまで女子の妄想を詰め込んだら、普通の読者はドン引きする内容だと思いますが作者の技量で「読ませ」ます。
    ただ、「読めた」としてもそれを受け入れられるかどうかはかなり個人差があると思います。

    私はある意味王道の少女漫画的で楽しく読めました。
    続きも楽しみです。

    2013.01.06

  • 1巻の続き。なんだかシリアスなんだかコメディなんだか良くわからない展開です。主人公は美人ではない、と一巻で描写があったのに今更美人とか言われてもこちらもイメージのやり直しがつかなくて困ります。まあ少女マンガ系統の常套手段といわれればそれまでですが…。
    主人公と幼馴染君のやり取りはそんなこと議論している場合か?場所を考えろ、と言う気分になりました。が。今回の目玉はアデイラ様でしょう。いや~空色勾玉みたいに彼女も義兄を慕っているのかと思ったらホモ妄想炸裂させているとは!!彼女の新作を手に狂喜する後輩にも思わず笑ってしまいました。(でもだったらもうすこし主人公に早く接触してもよかったのでは…と思ってしまいますが…)
    アデイラ様最高です。と言うわけで続きも楽しみです。

  • 西の善き魔女 2

    ルーンの反撃。キスが深くてびっくりです。

    トーラス女学校に入学したフィリエル。
    生徒会メンバーに目をつけられたり、命を狙われたり。
    そんなフィリエルを守るため、女装して入学するルーン。
    生徒会を裏で操るレアンドラ。
    性別のばれたルーンを守るため、生徒会長ラヴェンナと剣で勝負することとなったフィリエル。

    RDGと交互に読んでるもんだから、なんか混ざる~。。

  • 展開がまさしくレッドデータガールRDG!
    しかも腐女子の匂いがぷんぷんして展開に不安になる。

    どこに連れて行かれるのかなー。

  • いろんな意味で、恐るべき女学校…。

    ユーシスが最初に比べて情けなくなってるような気がするなあ。情けなくっていうか、アデイルやルーンの方が一枚上手、みたいな。

  • 腐女子妄想爆発!の巻。女子校ってここまでじゃなかったよ…?
    ルーンはキスしちゃうし、レアンドラはエロいし、なんだろ、なにを書きたいのやら… でもフィリエルがまたたくましくなってよかった。
    次巻ではぜひユーシスが活躍してほしい。

  • 女の園でフィリエルが大活躍です。

    この巻では、グラールの宮廷内における、女性の役割が判明します。

    グラールっていう国は、嫌な国ですね。無血で、和平を維持するのは素晴らしいことだと思います。でも、そのために犠牲になった人たち、特に男性はどう思うんでしょうか。いくら仕事とはいえ、私が男なら辞めてほしいと思いますわ。

  • 読んでる途中ですが辛抱たまりません!
    予想のななめ上をきました!

    ルーンはもうちょっと我慢のきく子だと思ってました~~
    そうでないほうがうれしいけど、でもフィリエルが朴念仁すぎてうかつにときめけません
    こんなかたちにかわいそうな男の子を見ることになるとは…
    今までの荻原作品では、多少の鈍感はあれど主人公の女の子はいつも追いかけるほうであったと思うのでびっくりです
    簡単に予想されない物語をつくるのですね。一流作家の手腕をみました

    定番中の定番な展開でありながら心を離さないのに参りました
    ひょっとしてルーンの受難は物語の最後まで終わらない感じでしょうか。みてられない…せめて早いうちに報われてほしい…
    女の子にこれほどに自覚のないフィクションを読みつけていないので困惑です


    ----


    「ぼくのユーナは、もう決まってますから」


    はーああああああ~~~~

    フィリエルは不服みたいですけど物語のヒロインは今のところ紛れもなくルーンですね。お姫さまと呼ばれてふさわしい矛盾した自意識が彼にはあります。愛すべき無頓着さとひたむきさ、一途な恋心。葛藤も人の心を掴みます。フィリエルは純物すぎて、におい立つべき色気はやっぱりルーンのほうに。
    ルーンが本当にヒロインならわかりやすかったと思いますがそうでないところに新しい魅力があるんでしょうね。これから生まれる(と良い…)フィリエルの気持ちの変化、変わっていく(べき)二人の関係に刮目です。

  • 二巻面白いー^^

    ルーンが健常な男の子で、フィリエル大好きなんだな〜と読みながらにやにや。関係が進展していくのが楽しいです。

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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