- Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122046092
作品紹介・あらすじ
信じる神を持たず、メカニックと操縦桿を握る自分の腕だけを信じて、戦闘機乗りを職業に、戦争を日常に生きる子供たち。地上を厭い、空でしか笑えない「僕」は、飛ぶために生まれてきたんだ-大人になってしまった「彼」と、子供のまま永遠を生きる「僕」が紡ぐ物語。森博嗣の新境地、待望のシリーズ第二作。
感想・レビュー・書評
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スカイ・クロラシリーズの時系列で言えば1作品目。
飛行機に詳しくないから専門用語はわからなかったですが、
臨場感は伝わってきた。
なぜ飛ぶのか?
戦死は可哀そうなことなのか?
すごく暗い感じの作品なのですが、
ところどころに登場人物の想いや熱意が伝わってきて
のめり込みやすかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スカイクロラシリーズ2作目。
まだまだ謎しか出てこない。
なのに次々と読んでしまう。
流石の森博嗣先生。 -
これが実際のシリーズ一冊目だったのですね。スカイクロラを先に読んでしまった。
スカイクロラの10年前、主人公・草薙水素と、ライバルであるティーチャの話。妹だと紹介していた草薙瑞季の生い立ちもここでわかる。キルドレとはなんぞやということもここに出ていた。栗田仁朗が新人として草薙の基地にやってきて出会う。
命をかけた闘いに対する考え方、なんだか剣闘士の気持ちを内側から覘くような気分になるな。外から見える世界とはまた違った世界観だなあ。忘れていた子供の気持ち。 -
よしもとばななさんの後書きがよい
言葉にできる能力がすごい -
僕はいつからこんなに偉くなったのだろう―。組織に守られ前線から外され、歩くだけで敬礼される日々。ただ、飛んでいたいだけ。戦闘機に乗っていない自分は死んでるのと変わらない。少年、函南との出逢いに、彼も自分もその瞳に未来を見据えたのかもしれない。憧れの人と殺し合う、流れる涙、剃刀に傷...それは哀しみではない。自信 がある、予感 がするから。だけれど解っていた、それは 諦め だと。黒い整列を真下に見ながら、死んでやる!!と飛び続けた。もうパイロットではなくなっていた。僕は兵器だ。高く高く。何処までも、誰よりも高く這い上がらなければ。また彼と踊る為に。
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ひんやりとした感じ。ひとりでいること。揺れ動かない、静かな世界。
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始めの夕焼けの中を飛んでいるシーンが静かですごく好き。
スカイ・クロラから始まる一連の作品は、たとえ戦闘のシーンであっても、空の飛び方が美しく、静かに感じられる所が一番の魅力だと思う。 -
再読。None but air。草薙さんの話なので、カンナミの話より少し重め。
文章よりも、内容がメインかも。シリーズのほかの本とつながる感じが心地よく。 -
空と地上と格納庫。
シリーズのどれを読んでもその3点を行ったり来たり・・・
なのになぜその世界にひき込まれてしまうのか?
それでもシリーズ中では、「空気の世界」で存在する「人」がわりかし生々しく描いてあるかな?