- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122048836
感想・レビュー・書評
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再読。茅田先生の本はどこか遠いところの話なのに、ふと傍に彼らが居たらと考えてしまうような親しみもある。
もちろん、そんなことはないことは分かっているけれど、本を開けばまたリィやバルロ、イヴンやシャーミアン、ウォルとの楽しい日々を「思い出して」しまうのだから、きっとそれは読書を通した「体験」なのだろう。
そう感じられるような、大切で面白くて楽しい。そんなお話の原点である一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[江東区図書館]
デルフィニア戦記をしったのはまだ学生時代。
当時、デルフィニアの元?となった既刊の同種話?があるとは聞いていたが、それを再販させたものがこれなのか?いずれにせよ茅田ワールドから20年近く離れていたので各種シリーズごとの関係もよく分かっていない。なるはやで読んでいこう。
ほぼデルフィニア戦記の5巻~の話を彷彿とさせる。ただ、こちらのほうが平和時?から始まっているせいか、筆者の筆がまだ軽いのか、描く「角度(デルフィニア~はウォルの話、王女グリンダ~はシェラの話)」が違うだけでなく、初っ端からデルフィニア~にはいなかった「サロマ」はいるし、まるで「レティシア」が混じったような「ダルトン」がいるし、その主は「オルテス」ではなく「グランディス」国の「カミール王子」。まぁ元々物覚えは悪い方なので名前や国が違っていても以前の印象のまま置き換えて読んでいたので気にならなかったけれど、逆に記憶力のいい人は別名が増えるような、名前を取り違えたような、奇妙な違和感を覚えたかもなぁ。そして恐らく筆者がお気に入りというか必要と思う人物はもちろん善だけでは話がなりたたないわけで、、、、「ナジェック王子」の登場シーンが多く感じてデルフィニア~の時よりも身近(主要人物?)に感じられたりして。
意外だったのは、てっきりこの時の話はしっかり完了している話だと思っていたんだけれど、連載途中?での中断だったのかな?まだまだデルフィニア~の時のように話が続く様子なので、このパラレルワールドのような微妙な設定違いのまま「先」も読んでみたかったな。
★デルフィニア戦記(王女グリンダ)⇒スカーレット・ウィザード⇒暁の天使たち⇒クラッシュ・ブレイズ⇒天使たちの課外活動⇒トゥルークの海賊⇒海賊と女王の航宙記
★桐原家~、もものき~ -
いわゆるもう一つのデルフィニア戦記。
後書きに経緯が書かれているようにこちらが先の執筆なのだけど、本編がウォルとリイの物語だとしたら、これはリイとシェラの物語だ。
本編でも同じ展開のエピソードはあるのだけど、この構成で本編が描かれていたら、全く違った印象の物語になっていただろうなあ。
個人的には本編の方が好き。
シェラが一族の呪縛から解かれる場面は本編の方が劇的。
とはいえ違和感は全くなく、もう一度彼らの世界に浸れて非常に楽しかった。
さて下巻はどのエピソードになるのかな? -
201801
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図書館で。上下巻通した話なのかと思ったら上巻でお話が終わっていた。良かった。シェラさんが王女に合流する話ですが王女が出張るより本編の決着のつけ方の方が確かに納得いったかな、という感じです。
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デルフィニア戦記のプレストーリー。
スケニアの暗殺者シェラが王女グリンダの侍従となって出会うところからこのファロット一族の正体を王女が魔女のおばばから聞かされて策を練る巻。
王女は軽々と暗殺者の攻撃を躱すだけで無く、ロボットのように命令に従ってのみ生きてきたシェラに自由と自我と生きる苦悩を与える。
ヒーローと言っていいのかヒロインと言っていいのか。 -
デルフィニアから入ったので「ここから始まるのか…」とビックリしました。デルフィニア読んでいなくても唐突に感じるかな…。
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この本と「デル戦」との関係を正しく理解しないまま読み始めた KiKi は途中で頭が???に・・・・・。 「デル戦」ではシェラの正体を初めて知ったシャーミアンが激昂のあまり剣を抜き、イヴンがそのシャーミアンの前に立ちはだかり回復不能な傷を負ってしまい、そのイヴンの傷をリィが不思議な力で治し・・・・となっていたはずだったのに、この物語ではそんなことが起こりようのない設定になっているじゃありませんか!! おまけにシェラが育った場所の設定も異なるし、何がどうしてどうなっているんだ??と混乱してしまったのです。 何せ KiKi の勝手な思い込みとしては、この物語、言ってみれば「デル戦」のサイド・ストーリーだと思っていたのですから・・・・・(笑) で、下巻まで読み終え巻末の作者のあとがきを読んで初めて、この物語が「デル戦」が描かれる前に著者が書いた、別バージョンの「デル戦」だったことを知り納得した次第です。 なるほどね~。 これが「原型」だったんですね~。
両方を読んでみての感想としては、さすがに「デルフィニア戦記」の方がよく練られているな・・・・ということ。 この物語もそこそこ面白い・・・・とは思うのですけど、やっぱり「デル戦」はこの「原型」を書き上げた後で再度多くの設定を考え構築し直して書かれた作品であるだけに、世界観の厚み・・・・みたいなものが違うなぁと思うのです。 いずれにしろこうして両方を読んでみると、結局のところこの物語(デル戦 & 王女グリンダ)の主人公はウォルではなくリィだったんですねぇ・・・・・。
(全文はブログにて) -
プレなだけあって、結構省略してある部分が多いですね。でも、ところどころ本編とは違う設定があって楽しかったです。
リィが「ぼく」って言っているのが一番の驚きでした。